ヴーヴ・クリコ
ヴーヴ・クリコ(Veuve Clicquot)は、フランス・シャンパーニュ地方ランスを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。
この記事では、ヴーヴ・クリコの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

ヴーヴ・クリコとは
産地とスタイル
ヴーヴ・クリコは、フランス・シャンパーニュ地方ランスの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

評価される理由
ヴーヴ・クリコは、1772年にランスで始まったシャンパーニュ・メゾンです。メゾンを象徴するイエローラベルはピノ・ノワールを骨格に、ムニエの丸みとシャルドネの繊細さを重ねるスタイル。公式仕様ではピノ・ノワール50%、シャルドネ30%、ムニエ20%を目安に50〜60のクリュを組み合わせ、最大45%のリザーヴワインを用います。黄金色、きめ細かな泡、洋梨やリンゴ、桃、柑橘、ブリオッシュ、ドライフルーツのニュアンスを、力強さとフレッシュさ、豊かな香り、シルキーな口当たりのバランスへまとめるのが特徴です。ランスの地下には、かつて白亜石を切り出したクレイエールが広がり、現在も熟成庫とビジターセンターとしてメゾンの歴史とワインづくりを伝えています。
ワインづくりのこだわり
収穫した房は圧搾拠点で丸ごと搾り、品種、圧搾区分、クリュごとに分けて醸造します。メゾンは品質を重視して主に最初の搾汁であるキュヴェを用い、果実の鮮度と土地の性格を保つためステンレスタンクを中心に発酵。一部は大樽で発酵・熟成し、ヴィンテージやカーヴ・プリヴェの骨格に生かします。イエローラベルでは約50のクリュと長期保管したリザーヴワインから毎年のスタイルを組み立て、瓶内二次発酵後は光や振動を避けた10〜12度のクレイエールで、ノンヴィンテージでも最低30か月熟成します。澱を瓶口へ集めるルミュアージュ、デゴルジュマン、ドザージュを経て、イエローラベルは9g/Lのブリュットに仕上げます。

代表的なワイン
Veuve Clicquot Yellow Label Brut
メゾンの基準となるノンヴィンテージ・ブリュット。ピノ・ノワールを中心に三品種と最大45%のリザーヴワインを組み合わせ、力強い骨格、白・黄系果実の香り、柑橘の鮮度、ブリオッシュやドライフルーツの奥行きを整えます。8〜10度で、魚介の前菜から鶏肉、熟成チーズまで幅広く合わせやすい一本です。今回Amazonで在庫ありと確認した商品は750mlボトルです。
La Grande Dame 2018
マダム・クリコの先見性に敬意を表すプレステージ・キュヴェ。2018年はピノ・ノワール90%、シャルドネ10%、ドザージュ6g/Lで、柑橘や白い果実、花の香り、塩味を思わせる張りを備えます。ピノ・ノワールを軸に、力強さだけでなく精緻さと長い熟成力を表現する、メゾンのもう一つの顔です。
Veuve Clicquot Rosé
1818年にマダム・クリコが切り開いた、白いベースワインへ赤ワインを加えるロゼ・ダッサンブラージュの発想を受け継ぐキュヴェです。イエローラベルの骨格と果実の明るさに赤系果実の表情を重ね、食卓でシャンパーニュの組み合わせを広げます。

ワイナリーの歴史
フィリップ・クリコが1772年にワイン事業を始め、1805年に夫を亡くした27歳のバルブ=ニコル・クリコ・ポンサルダンが経営を引き継ぎました。マダム・クリコは1810年に記録に残る初のヴィンテージ・シャンパーニュを手がけ、1814年にはロシアへの出荷で市場を切り開きます。1816年には澱を瓶口へ集めて澄んだワインを得るルミュアージュ台を考案し、1818年にはブージーの赤ワインを加えるブレンド法によるロゼを生み出しました。1877年には黄色いラベルの商標を登録。1909年にランス郊外のクレイエールを取得し、その地下施設を含むサン・ニケーズの丘は2015年にユネスコ世界遺産の構成資産となりました。1972年には創業200周年を記念して、彼女に敬意を表すプレステージ・キュヴェ、ラ・グランダムが誕生しています。
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ヴーヴ・クリコのおすすめワイン
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ヴーヴ・クリコの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。
ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット 750ml
ヴーヴ・クリコらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。
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まとめ
ヴーヴ・クリコは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
参考情報
- Veuve Clicquot Japan official home
- Veuve Clicquot official Madame Clicquot history
- Veuve Clicquot official art of winemaking
- Veuve Clicquot official Yellow Label Brut details
- Veuve Clicquot official La Grande Dame 2018 details
- Veuve Clicquot official Reims cellar visits
- Amazon.co.jp 商品ページ: ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット 750ml
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編集情報
この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。
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