シャトー・ローザン・セグラ
シャトー・ローザン・セグラ(Château Rauzan-Ségla)は、フランス・ボルドー地方マルゴーを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。
この記事では、シャトー・ローザン・セグラの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

シャトー・ローザン・セグラとは
産地とスタイル
シャトー・ローザン・セグラは、フランス・ボルドー地方マルゴーの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

評価される理由
シャトー・ローザン・セグラは、マルゴーの砂利と粘土の土壌から赤ワインを造る、1855年格付けの第2級シャトーです。淡い石の壁と複雑に重なる屋根を持つ建物の周囲に、性格の異なる畑が点在しています。ボルドー・グラン・クリュ協会の2024年版ガイドでは、栽培面積は70ha。深い砂利と粘土、細かな砂利、粘土石灰質が入り交じる土地として紹介されています。主に育てるのはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー。区画による違いを確かめ、それぞれのワインを組み合わせて一年の味を決めていきます。協会が紹介する味わいの特徴は、繊細な口当たりの奥にある深さとなめらかさです。シャネルが所有するシャトーとして知られていますが、ボトルを選ぶときに見たいのは銘柄と収穫年。シャトー名を冠するグラン・ヴァンのほかに、セグラというセカンドワインもあります。同じマルゴーでも、この二つは別の銘柄です。
ワインづくりのこだわり
輸入元モトックスの生産者紹介によると、収穫したブドウは区画ごと、場合によっては区画をさらに分けた単位で発酵させます。重力を利用した移送と温度管理のできるステンレスタンクを使い、畑の違いを細かく扱う造りです。熟成に使うのはフレンチオーク。樽の製造元だけでなく、内側の焼き加減も吟味します。同じ紹介には卵白による清澄も記されており、タンクでの発酵の後にも、樽や仕上げの工程で選択が重なります。協会の2024年版ガイドが示す一般的な樽熟成期間は18か月、新樽の割合は50〜65%。これはすべての収穫年に共通する固定の配合表ではありません。ヴィンテージによって採用するブドウの割合や樽の使い方が変わるため、年号付きの技術資料とは分けて読みたい数字です。掲載した樽庫の編集用イメージは、輸入元が紹介する石壁と木組みの施設を参考に構成しています。

代表的なワイン
Château Rauzan-Ségla 2022(今回のAmazon掲載商品)
シャトー名を冠するグラン・ヴァンの2022年、750mlの赤ワインです。モトックスの同年の商品資料では、A.O.C.マルゴー、メドック第2級格付、アルコール度数14.5%。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを主体とし、香りの豊かさと柔らかな口当たりを紹介しています。今回確認したAmazonリンクはセカンドワインのセグラではありません。購入時は2022という年号、容量、販売者の配送条件を確認してください。
Ségla(セグラ)
ローザン・セグラを手掛けるチームが造るセカンドワインです。輸入元Winebowは、グラン・ヴァンより親しみやすく、マルゴーらしさを知る入り口になる銘柄として紹介しています。ファーストワインと同様に手間をかけて造る、という説明もあります。シャトーの個性を別の表情でたどりたいときの候補です。ラベルのSÉGLAとCHÂTEAU RAUZAN-SÉGLAを見分け、収穫年ごとの仕様を確認しましょう。
Château Rauzan-Ségla 2019
グラン・ヴァンを収穫年で比べるときの一例です。輸入元の商品資料では、750ml、アルコール度数14.5%のフルボディの赤。飲み頃温度は17℃と案内されています。この温度は2019年の商品説明に載る目安です。同じ銘柄でも保管状態や開栓後の時間によって印象が変わるため、温度だけで飲み頃を決めず、少量ずつグラスで様子を見たいところです。今回のAmazon掲載商品とは収穫年が異なります。
Château Rauzan-Ségla 2023
同じグラン・ヴァンの2023年は、モトックスの資料では750ml、アルコール度数13.5%です。2022年の14.5%とは異なり、同じシャトーでも年ごとにワインの仕様が変わることを確認できます。ただし、度数の大小だけで味の濃さや優劣を決めることはできません。銘柄をそろえて違う年を比べたい場合に、ラベルの数字と生産者の説明を一緒に読むための例として紹介しています。

ワイナリーの歴史
1661年、ピエール・ド・ローザンがこの土地を取得したことから、シャトーの歩みが始まります。Sotheby’sがシャトー蔵出し競売に際して公表した資料でも、この年を起点に360年の歴史を紹介しています。1855年の格付けでは第2級に選ばれ、1994年にはシャネルが取得。モトックスは、この所有者交代を設備や品質の改善が進む転機として説明しています。ワインの歴史と建物の歴史を重ねると、写真も見やすくなります。フランス文化省の記録によれば、現在の建物は20世紀初頭にガロスの手で再建され、醸造施設も改修されました。建物の本体や塀、付属建築の外観、中庭、公園などは2011年10月18日に歴史的建造物として登録されています。19世紀の写真と20世紀初頭の絵葉書、1998年の外観写真では、建物の姿が異なります。創業年がそのまま現在の建築の完成年になるわけではありません。
シャトー・ローザン・セグラを写真で見る




シャトー・ローザン・セグラのおすすめワイン
この記事にはAmazonアソシエイトリンクが含まれます。
シャトー・ローザン・セグラの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。
シャトー・ローザン・セグラ 2022 赤 750ml
シャトー・ローザン・セグラらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。
シャトー・ローザン・セグラ 2022 赤 750mlをAmazonで見る
まとめ
シャトー・ローザン・セグラは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
参考情報
- ボルドー・グラン・クリュ協会公式:2024年版ガイド144頁のローザン・セグラ
- 輸入元モトックス:シャトーの歴史、土壌と醸造
- 輸入元モトックス:ローザン・セグラ2022の商品仕様
- 輸入元モトックス:ローザン・セグラ2019の商品仕様と飲み頃温度
- 輸入元モトックス:ローザン・セグラ2023の商品仕様
- 輸入元Winebow:セカンドワインのセグラと生産者の方針
- フランス文化省:ローザン・セグラの建築と2011年の歴史的建造物登録
- Sotheby’s公式:シャトー蔵出し競売の発表資料と1661年からの歩み
- Amazon.co.jp 商品ページ: シャトー・ローザン・セグラ 2022 赤 750ml
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この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。
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