門の奥に立つ石造りの館
ワイナリー

シャトー・マルキ・ド・テルム

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シャトー・マルキ・ド・テルム(Château Marquis de Terme)は、フランス・ボルドー地方マルゴーを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、シャトー・マルキ・ド・テルムの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

門の奥に立つ石造りの館
2015年に撮影された館の外観。門と道路側から見た姿です(画像: PA / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

シャトー・マルキ・ド・テルムとは

産地とスタイル

シャトー・マルキ・ド・テルムは、フランス・ボルドー地方マルゴーの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

建物の周囲に広がるブドウ畑
シャトーに接するブドウ畑と周辺の風景(画像: ASENECLAUZE33 / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

評価される理由

マルゴーのシャトーを知るなら、館の正面だけでなく、畑と醸造所の写真も見ておきたいところです。シャトー・マルキ・ド・テルムの畑は約45ヘクタール。砂利の厚い土壌が広がり、カベルネ・ソーヴィニヨンを軸にメルロー、プティ・ヴェルドを組み合わせます。1855年のメドック格付けでは第4級に選ばれました。代表銘柄に加え、メルローの比率を高めたキュヴェ1762もあり、同じ土地を違う配合で表す造り手として比べる楽しみがあります。

ワインづくりのこだわり

選果したブドウは重力を使って槽へ送り、区画ごとに仕込みます。木、コンクリート、ステンレスの槽を使い分けるのは、畑の違いを残したまま醸造するため。2018年には醸造設備を大きく改修しました。公式の2018年技術資料には、温度管理付きの槽、発酵前の低温浸漬、自然酵母による発酵が記されています。樽熟成はフレンチオークで16か月、新樽は50%。これは今回取り上げる2018年の説明で、毎年同じ条件とは限りません。春のブレンドでは各ロットを試飲し、その年のバランスを探ります。

白い椅子の奥に見える樽の並ぶ空間
醸造棟の内観。ガラス越しに樽の並ぶ空間を望みます(画像: Didierlefort / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

代表的なワイン

Château Marquis de Terme 2018(今回のAmazon掲載商品)

購入リンクは代表銘柄の2018年、赤ワイン750mlです。公式資料による収穫は、メルローが9月26日〜10月2日、プティ・ヴェルドが10月3日、カベルネ・ソーヴィニヨンが10月8〜15日。品種の熟し方に合わせ、日を分けて収穫しています。生産者はカシスやブラックベリー、胡椒を思わせる香りと、密度のあるタンニンを紹介しています。これは生産者の試飲記録で、編集部の実飲評価ではありません。掲載した1996年の実物ボトルとは収穫年が異なります。

La Cuvée 1762(キュヴェ1762)

名前の1762はシャトーの誕生年に由来し、初めて造られたのは2018年です。代表銘柄よりメルローを多く使い、早い時期から楽しみやすい方向に仕上げています。生産者は、従来の意味でのセカンドワインとは位置づけず、同じ畑を別の角度から表したワインと説明しています。今回のAmazonリンクはこのキュヴェではなく、シャトー名を冠した代表銘柄です。

1996年のマルキ・ド・テルムのボトル
マルキ・ド・テルム1996のボトル資料。購入リンクの2018年とは収穫年が異なります(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

ワイナリーの歴史

シャトーの名につながるのは1762年、フランソワ・ド・ペギラン侯爵とエリザベート・ド・ルドゥーの結婚です。持参された土地で造るワインが、マルキ・ド・テルムを名乗るようになりました。1935年にはワイン商ピエール・セネクローズが取得し、家族で受け継いできました。館の実写真と古い版画には、時代の違う姿が残っています。今は見学や試飲のほか、レストランや宿泊の案内もあります。旅程に組み込む場合は、公式ページで内容と予約枠を確かめてください。

シャトー・マルキ・ド・テルムを写真で見る

館と畑を描いた1898年の版画
1898年刊の資料に描かれたシャトー。現在の姿を写した写真ではありません(画像: Eugène Vergez / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain
館と手前の畑を描いた古い挿絵
シャルル・ラルマンによるシャトーの歴史的な挿絵(画像: Charles Lallemand / CC0) Wikimedia Commons / CC0
テーブルと赤い天井がある室内
ボトルを置いたテーブルと、赤い天井が印象的な醸造棟内の空間(画像: Didierlefort / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
ワイン棚を備えたレストランの室内
シャトーのレストラン内観。ワイン棚とテーブルが並びます(画像: ASENECLAUZE33 / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

シャトー・マルキ・ド・テルムのおすすめワイン

この記事にはAmazonアソシエイトリンクが含まれます。

シャトー・マルキ・ド・テルムの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

シャトー・マルキ・ド・テルム 2018 赤 750ml

シャトー・マルキ・ド・テルムらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

シャトー・マルキ・ド・テルム 2018 赤 750mlをAmazonで見る

まとめ

シャトー・マルキ・ド・テルムは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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編集情報

この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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