淡い石造りの館と芝生、大きな木
ワイナリー

シャトー・デュ・テルトル

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シャトー・デュ・テルトル(Château du Tertre)は、フランス・ボルドー地方マルゴー、アルサックを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、シャトー・デュ・テルトルの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

淡い石造りの館と芝生、大きな木
デュ・テルトルの館と芝生を写した実写真。中央に張り出した入口と、前庭の大きな木が見えます(画像: Faaite17 / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

シャトー・デュ・テルトルとは

産地とスタイル

シャトー・デュ・テルトルは、フランス・ボルドー地方マルゴー、アルサックの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

砂利の土とブドウ畑を表す編集部の再構成イメージ
砂利の土とブドウ畑を伝える参考イメージ。公式写真をもとに構図を変えて再構成したもので、現地の記録写真ではありません(画像: Wine Bazaar編集部オリジナル(公式写真を参考に再構成))

評価される理由

マルゴーの赤を、畑の場所から知りたいときに覚えておきたいのがシャトー・デュ・テルトルです。アルサックにある畑は、メドックでも高い部類に入る砂利の丘に広がっています。公式案内では標高は約24メートル。急な山の斜面ではなく、周囲より少し高い土地です。マルゴーの赤を生む52ヘクタールの畑がひとまとまりになり、砂利、砂、粘土の違いを区画ごとに見ながら栽培しています。1855年のメドック格付けでは第5級に選ばれました。赤の軸はカベルネ・ソーヴィニヨンで、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドを組み合わせます。代表銘柄だけでなく、若いうちから楽しめるセカンドワインや、白のテルトル・ブランにも目を向けると、この土地で造るワインの幅が見えてきます。

ワインづくりのこだわり

2008年に土壌の調査を始め、畑の植え替えと区画の個性に合わせた醸造を進めてきました。木製タンクに加えてコンクリート製とステンレス製も使い、それぞれの区画を細かく分けて仕込みます。ブドウは手摘みし、光学式の選果機で選別。破砕した果実は重力を使ってタンクへ送ります。抽出の強さや果皮と接触させる期間は、毎年同じ条件に固定せず、その年の果実を見て調整する方針です。ボルドー・グラン・クリュ連合の一般紹介では樽熟成は15〜17か月とされていますが、これは今回の2020年商品の年別仕様を示す数字ではありません。掲載した畑と樽の挿絵は、公式写真を参考に構図を変えた編集部の再構成イメージです。現地の記録写真とは区別しています。

オーク樽による熟成を表す編集部の再構成イメージ
オーク樽による熟成を伝える参考イメージ。公式写真をもとに構図を変えて再構成したもので、現地の記録写真ではありません(画像: Wine Bazaar編集部オリジナル(公式写真を参考に再構成))

代表的なワイン

Château du Tertre 2020(シャトー・デュ・テルトル/今回のAmazon掲載商品)

今回の購入リンクは、代表銘柄の2020年、赤、750mlの単品です。カベルネ・ソーヴィニヨンを軸とするマルゴーの赤を探す方に向く候補です。生産者は銘柄全体の方向として、カベルネの骨格にメルローの丸み、カベルネ・フランの清涼感、プティ・ヴェルドのスパイス感を重ねると説明しています。これは生産者による一般的な紹介で、編集部が2020年を実飲した評価ではありません。写真のボトルとコルクは2006年の資料です。購入前に商品名の2020、容量、販売者の説明を確認してください。

Les Hauts du Tertre(レ・オー・デュ・テルトル)

同じ畑の区画を見ながら造るセカンドワインです。醸造中の試飲をもとにワインの振り分けを決めると、生産者は説明しています。若いうちから楽しめる果実味と、しなやかなタンニンが紹介されており、代表銘柄と飲み比べると造り分けを考えるきっかけになります。今回のAmazonリンクはこの銘柄ではなく、シャトー・デュ・テルトル2020です。

Tertre Blanc(テルトル・ブラン)

2014年に始まった白ワインです。公式の銘柄紹介では、松林に守られた涼しい砂利と砂の土地で育つシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴィオニエ、グロ・マンサンを挙げています。赤の畑の4品種とは違う組み合わせが、この白の見どころです。品種の割合は収穫年ごとの資料で確かめたいところ。マルゴーの格付け赤とは別の銘柄として選んでください。

2006年と書かれたデュ・テルトルのラベルとボトル
デュ・テルトル2006のボトル資料。購入リンクの2020年とは収穫年が異なります(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

ワイナリーの歴史

18世紀の歴史に登場するのは、アイルランド出身の実業家ピエール・ミッチェルです。ボルドーでガラス製造を手がけた人物で、1724年に土地を取得し、1736年に館の建設が始まったと公式の歴史は伝えています。1855年の格付けを経た後も持ち主は代わり、1956年の霜害の後には畑の植え替えが進められました。1997年にはアルバダ・イェルヘルスマ夫妻が取得して再整備。2021年3月からはエルフリッシュ家が運営を担う新しい時期に入っています。1898年の版画や20世紀初頭の絵はがきには、正面中央が少し高くなった館の姿が残ります。今の外観写真やラベルの絵と見比べるのも、このシャトーを知る手がかりになります。見学や試飲を希望する場合は、公式予約案内でコースと言語、日程を確認してください。

シャトー・デュ・テルトルを写真で見る

館とブドウ畑を描いた1898年の版画
1898年刊『Bordeaux et ses vins』に載るデュ・テルトルの版画。現在の写真ではありません(画像: Eugène Vergez / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain
切手の付いた古い絵はがきの館と庭
20世紀初頭の絵はがきに残る館と庭。建物の歴史を伝える資料です(画像: Henry Guillier / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain
シャトー名と2006の刻印があるコルク
シャトー名と2006の刻印が見えるコルク資料。2020年商品の付属品を示すものではありません(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

シャトー・デュ・テルトルのおすすめワイン

この記事にはAmazonアソシエイトリンクが含まれます。

シャトー・デュ・テルトルの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

シャトー デュ テルトル 2020 赤 750ml

シャトー・デュ・テルトルらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

シャトー デュ テルトル 2020 赤 750mlをAmazonで見る

まとめ

シャトー・デュ・テルトルは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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編集情報

この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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