古い絵はがきに写る館の正面
ワイナリー

シャトー・ランゴア・バルトン

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シャトー・ランゴア・バルトン(Château Langoa Barton)は、フランス・ボルドー地方サン・ジュリアンを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、シャトー・ランゴア・バルトンの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

古い絵はがきに写る館の正面
1900〜1905年の絵はがきに残るランゴア・バルトンの館。現在の外観写真ではありません(画像: 作者不詳(Wikimedia Commons) / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain

シャトー・ランゴア・バルトンとは

産地とスタイル

シャトー・ランゴア・バルトンは、フランス・ボルドー地方サン・ジュリアンの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

収穫した黒ブドウを表す編集部の再構成イメージ
収穫した黒ブドウを伝える参考イメージ。公式写真を参考に構図を変えて再構成したもので、現地の記録写真ではありません(画像: Wine Bazaar編集部オリジナル(公式写真を参考に再構成))

評価される理由

同じシャトーのワインでも、収穫年を変えるとブレンドは変わります。サン・ジュリアンのシャトー・ランゴア・バルトンは、その違いを公式資料で確かめながら選べる造り手です。1855年のメドック格付けでは第3級。約20ヘクタールの畑には、砂利の土と、その下の粘土層があります。栽培の中心はカベルネ・ソーヴィニヨンで、メルローとカベルネ・フランを組み合わせています。公式の畑紹介にある54%、35%、11%という数字は植え付けの割合で、瓶の中のブレンド比率とは別のもの。今回取り上げる2021年はカベルネ・ソーヴィニヨン61%、メルロー36%、カベルネ・フラン3%です。土地の説明と年ごとの仕様を分けて読むと、ラベルの名前だけでは分からない造りの違いが見えてきます。

ワインづくりのこだわり

ブドウはすべて手摘みで収穫し、除梗した実を振動式の選果台と光学式選果機で選びます。公式の醸造紹介では、2021年に建設された重力式の醸造棟と、温度を調整できる木製槽が案内されています。発酵中は果皮から色やタンニンを引き出し、区画ごとのワインを見ながら仕上げます。2021年の資料に記載された樽熟成はフレンチオークで16〜18か月、新樽率は60%。樽の中で減った分を補う作業や、澱を残して澄んだワインを移す澱引きを重ねます。一般の醸造紹介には卵白を使う清澄も記されています。最後のブレンドは品種名と数字だけで決めるものではなく、家族と技術陣が各ロットを試飲して組み立てます。掲載した収穫果と樽の挿絵は、公式写真を参考に構図を変えた編集部の再構成イメージです。

オーク樽での熟成を表す編集部の再構成イメージ
オーク樽での熟成を伝える参考イメージ。公式写真を参考に構図を変えて再構成したもので、現地の記録写真ではありません(画像: Wine Bazaar編集部オリジナル(公式写真を参考に再構成))

代表的なワイン

Château Langoa Barton 2021(今回のAmazon掲載商品)

2021年はバルトン家が取得して200周年に当たる年です。公式資料では、記念ラベルに家族の歩みを4つの絵で表し、ブドウの樹と鉄細工のモチーフでつないだと説明されています。収穫日は9月27日〜10月7日、アルコール度数は13%。生産者のテイスティング紹介には黒い果実やカカオ、ふくらみのある口当たりと爽やかさが挙げられています。これは編集部の実飲評価ではありません。購入リンクは2021年の赤で、記事に載せた実物ボトル写真の2006年とは収穫年が異なります。購入時は商品名、容量、販売者の説明を確認してください。

Château Langoa Barton 2024(年による違いを見る参考)

同じ銘柄でも、公式の2024年紹介ではカベルネ・ソーヴィニヨン52%、メルロー40%、カベルネ・フラン8%とされています。2021年に比べてメルローとカベルネ・フランの比率が高く、単に毎年同じ配合を繰り返しているわけではないことが分かります。数値だけで味の優劣は決められませんが、飲み比べる際の手がかりになります。こちらは年ごとの造りを知るための紹介で、今回のAmazonリンクは2024年の商品ではありません。

紋章と2006年の表記があるボトル
ランゴア・バルトン2006のボトル資料。購入リンクの2021年とは収穫年が異なります(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

ワイナリーの歴史

バルトン家とボルドーの関わりは、アイルランド出身のトーマス・バルトンが1722年に移り住んだことに始まります。孫のヒューがランゴアを取得したのは1821年。1758年に建てられた館の優雅な正面と均整の取れた姿に心を引かれたと、公式の歴史は伝えています。1855年の格付けを迎えた時点で、すでにバルトン家の所有でした。その後、ロナルド、アンソニーへと受け継がれ、現在の公式紹介ではリリアン・バルトン・サルトリウスと子どもたちのメラニー、ダミアンが登場します。2021年のワインには取得200周年の記念ラベルが採用されました。古い版画や絵はがき、1979年と2006年のラベルを見比べると、館と家族の紋章が歩んだ時間にも目が向きます。見学と試飲は公式サイトで案内されているので、訪問日や予約方法はそちらで確認してください。

シャトー・ランゴア・バルトンを写真で見る

館と前庭を描いた1898年の版画
1898年刊の資料に描かれたランゴア・バルトン。館の姿を伝える版画です(画像: Eugène Vergez / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain
大きな木々の間から館を望む古い挿絵
シャルル・ラルマンによる館と庭の挿絵。木々の間から館を望む歴史資料です(画像: Charles Lallemand / CC0) Wikimedia Commons / CC0
1979年のランゴア・バルトンのラベル
1979年のラベル資料。今回の2021年商品や記念ラベルを示すものではありません(画像: Murgh / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain

シャトー・ランゴア・バルトンのおすすめワイン

この記事にはAmazonアソシエイトリンクが含まれます。

シャトー・ランゴア・バルトンの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

シャトー ランゴア バルトン 2021 赤ワイン

シャトー・ランゴア・バルトンらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

シャトー ランゴア バルトン 2021 赤ワインをAmazonで見る

まとめ

シャトー・ランゴア・バルトンは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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