ヘイムズ・バレー

ヘイムズ・バレーワインの特徴とは

   

ヘイムズ・バレーの気候・風土

ヘイムズ・バレーは、アメリカ・カリフォルニア州モントレー郡南部のワイン産地。AVAに認定されている。

モントレー湾周辺の広大な栽培地モントレーAVAのサブアペラシオン(小区画)にあたり、南に隣接するサン・ルイス・オビスポ郡に向かって、モントレー湾から南方に広がるサリナス・バレーの端に位置している。

Vineyard in the Salinas Valley

サンタ・ルシア山脈麓の丘陵地にぶどう畑が広がる。
土壌は頁岩、ローム質で水はけが良い。モントレー湾とは距離があり、大西洋からサリナス・バレーを通り抜ける風の影響を受けない。そのため、海風の影響を受けるモントレーAVA北部の地域よりも、暑く乾燥している。

また日中は温暖だが夜は著しく冷涼で、昼夜の気温差が大きい。
このため、ぶどうはゆっくりと熟し、を保持しながら豊かなアロマを形成することができる。

Tinta Roriz vine

ヘイムズ・バレーのワインの特徴

ヘイムズ・バレーでは、シラー種、プティ・シラー種、カベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロー種、ジンファンデル種などから、しっかりとしたタンニンがあり濃縮感のあるワインがつくられている。
特に、シラー種とプティ・シラー種からつくられる風味豊かでコクのあるワインが有名だ。

また上記のボルドー品種に加え、ポルトガルで主に栽培されるティンタ・カオ種、トゥーリガ・ナショナル種、 ティンタ・ロリス種などが栽培されており、甘口の酒精強化ワインもつくられている。
質がよく親しみやすい味わいで、カリフォルニアでも最高の品質とされる。

エピソード

ヘイムズ・バレーは、1988年に最初にぶどう栽培が開始され、1994年にAVAに認定された新しい栽培地。AVAのエリアは4000haを超えるが、実際にぶどうが栽培されているのは現在のところ809haほどとなっている。

ヘイムズ・バレーの代表的なワイン

プティ・シラー/ラ・フィリス ワイナリー
ヘイムズ・バレー・ヴィンヤード ポート/ペッサグノ
カベルネ・ソーヴィニヨン/エシュロン
イオス ヘイムズ・バレー ポート/イオス エステート ワイナリー

Wine samplings from Echelon Vineyard

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