石壁にドメーヌ・フェヴレとラ・フランボワジエールの名が掲げられたメルキュレの施設
ワイナリー

ドメーヌ・フェヴレ

ドメーヌ・フェヴレ(Domaine Faiveley)は、フランス・ブルゴーニュ地方ニュイ=サン=ジョルジュを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、ドメーヌ・フェヴレの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

石壁にドメーヌ・フェヴレとラ・フランボワジエールの名が掲げられたメルキュレの施設
メルキュレにあるドメーヌ・フェヴレのラ・フランボワジエールの建物(画像: Nanzig / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

ドメーヌ・フェヴレとは

産地とスタイル

ドメーヌ・フェヴレは、フランス・ブルゴーニュ地方ニュイ=サン=ジョルジュの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

秋のシャンベルタン・クロ・ド・ベーズの畑に置かれたドメーヌ・フェヴレのボトルと赤ワイン
クリマの個性を映すドメーヌ・フェヴレ シャンベルタン クロ・ド・ベーズ(画像: Craig Drollett / CC BY-SA 2.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0

評価される理由

1825年からニュイ=サン=ジョルジュに根を張る、7世代続くブルゴーニュの家族経営ドメーヌです。コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、コート・シャロネーズに約120ヘクタールの畑を擁し、村名からプルミエ・クリュ、グラン・クリュまで幅広いクリマの違いを一本ずつ描き分けます。エルワンと妹エヴの世代は、家族の伝統を受け継ぎながら、環境負荷を抑える栽培と精密な醸造を進めています。

ワインづくりのこだわり

全120ヘクタールを有機栽培へ転換する方針を掲げ、植生を残すカバークロップ、アグロフォレストリー、古いブドウ系統の保存などを通じて畑の生物多様性を守ります。収穫した房は手作業で選別し、重力を使って木製発酵槽へ穏やかに移送。発酵後はやさしく圧搾し、フレンチオーク樽と地下セラーで時間をかけて熟成させます。抽出や樽香を目的にせず、各クリマの果実、土壌、ヴィンテージの輪郭を明瞭にすることを重視しています。

ニュイ=サン=ジョルジュのブドウ畑で複数の収穫者が手摘み作業をする風景
本拠地ニュイ=サン=ジョルジュで行われる手作業のブドウ収穫(画像: Opsylac / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

代表的なワイン

Corton Clos des Cortons Faiveley Monopole Grand Cru

1874年から一家が所有する2.76ヘクタールのモノポールで、ドメーヌを代表する赤ワインです。石灰岩、泥灰土、粘土に鉄分を含む魚卵状石灰岩が混じる区画から、熟した赤い果実とスパイス、滑らかさと芯の強さを併せ持つ長期熟成型のピノ・ノワールが生まれます。

Corton-Charlemagne Grand Cru

赤のモノポールに隣接する0.86ヘクタールを1874年から所有する、ドメーヌを象徴する白。標高305〜360メートルの4区画に粘土と灰色泥灰土が入り組み、果実と花の繊細な香り、深いミネラル感、長い余韻を備えたシャルドネになります。

Nuits-Saint-Georges Les Saint-Georges Premier Cru

本拠地ニュイ=サン=ジョルジュの名高いプルミエ・クリュ。1933年植樹の古樹を含む小区画から、力強く生き生きとした骨格、野趣を帯びた質感、同時に端正なエレガンスを持つ赤ワインを生みます。

Mercurey La Framboisière Monopole

1933年からドメーヌが単独所有する11.11ヘクタールの村名モノポール。ラズベリーの木にちなむ名のとおり、野生のベリーや赤い果実を思わせる香り、細かなミネラル感、ベルベットのようなタンニンと伸びのある余韻が特徴です。今回のAmazon掲載商品と同じキュヴェです。

Mercurey Clos des Myglands Monopole Premier Cru

コート・シャロネーズに持つ6.31ヘクタールのモノポール。鉄分と粘土を含む石灰質土壌から、黒と赤の果実、ほのかな樽や煙の香り、ふくよかな口当たりとベルベットのようなタンニンを備えた親しみやすい赤が生まれます。

ドメーヌ・フェヴレ バタール・モンラッシェのボトルと白ワイン、料理を並べた食卓
ドメーヌ・フェヴレのバタール・モンラッシェを料理と合わせる場面(画像: Craig Drollett / CC BY-SA 2.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0

ワイナリーの歴史

一家は1825年からニュイ=サン=ジョルジュでワイン造りを続けています。1874年には現在の象徴であるコルトン クロ・デ・コルトン・フェヴレと、その隣のコルトン・シャルルマーニュの区画を取得しました。歴代の家族は手動選果台の導入や、当時評価が定まっていなかったコート・シャロネーズへの進出にも取り組みました。1934年にはジョルジュ・フェヴレがカミーユ・ロディエとともにブルゴーニュの文化を伝えるシュヴァリエ・デュ・タストヴァン騎士団の創設に関わりました。現在は若くして家業を継いだエルワンと、2014年に加わったエヴが7代目として歩みをつないでいます。

ドメーヌ・フェヴレを写真で見る

石造りのブルゴーニュの地下セラーにワイン熟成用のオーク樽が並ぶ様子
フレンチオーク樽でゆっくり熟成させるブルゴーニュの地下セラーの一例(画像: Philip Larson / CC BY-SA 2.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0
朝の光の中にブルゴーニュ地方ニュイ=サン=ジョルジュの家並みと教会が見える風景
ドメーヌの本拠地ニュイ=サン=ジョルジュの朝の街並み(画像: Opsylac / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0
クロ・ド・ヴージョの石造りの収蔵庫にタストヴィナージュ選定ワインが並ぶ様子
ジョルジュ・フェヴレが創設に関わったタストヴァン騎士団ゆかりのクロ・ド・ヴージョのワイン収蔵庫(画像: Jebulon / Public domain) Wikimedia Commons / Public domain
ブルゴーニュ地方ニュイ=サン=ジョルジュの斜面に整然と広がるブドウ畑
ピノ・ノワールの畑が斜面に連なるニュイ=サン=ジョルジュ(画像: Jean de l’Auxois / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0
コート・シャロネーズのメルキュレ クロ・デュ・ロワにブドウ畑が広がる眺め
フェヴレが早くから可能性を見いだしたコート・シャロネーズ、メルキュレのクロ・デュ・ロワ(画像: Mpmpmp / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
ドメーヌ・フェヴレ バタール・モンラッシェのラベルが見える白ワインボトル
コート・ド・ボーヌのグラン・クリュ、バタール・モンラッシェのボトル(画像: Craig Drollett / CC BY-SA 2.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0

ドメーヌ・フェヴレのおすすめワイン

この記事にはAmazonアソシエイトリンクが含まれます。

ドメーヌ・フェヴレの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

Domaine Faiveley Mercurey La Framboisière 2022 750ml

ドメーヌ・フェヴレらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

Domaine Faiveley Mercurey La Framboisière 2022 750mlをAmazonで見る

まとめ

ドメーヌ・フェヴレは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

参考情報








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この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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