ヴォルネイの気候・風土
ヴォルネイは、コート・ド・ボーヌの高地にある村。シャニョの小さな山を背にした地形が特徴的で、標高230~280mの、狭くて急な斜面に畑がある。
土壌は、斜面の上部は石灰質で、下るにつれて白亜土のような軽いアルゴヴィアンの白い石灰質になっていく。斜面の下部は、小石を含むバトニアン石灰岩となり、鉄分を豊富に含む。水はけも良く、グラン・クリュがないのが信じられないほど優良な土壌である。
ヴォルネイのワインの特徴
赤ワインのみを生産していることが一番の特徴。口当りが繊細で柔らかく、アロマが凝縮された芳醇さは、ブルゴーニュ地方の赤ワインの中でも、特に女性的だと言われている。
若いうちはスミレ、スグリ、チェリーの香りがし、熟成するとスパイスや煮たプルーンの香りになる。口当たりは、一口目は生き生きとして、後に心地良い余韻が残るすっきりとした味わい。複雑さと繊細さの両方を持ち、早熟なため飲み頃も早い。色はルビー色とも、淡いガーネット色とも表現される、元気な色合いをしている。
エピソード
ヴォルネイのぶどう畑は数世紀前から広く知られており、マルタ騎士団やオータンのサン・タンドシュ修道院、メジエールの修道院、ブルゴーニュ公、フランス王家など、ワインの歴史に登場する著名な人々がこの地にぶどう畑を所有していた。プルミエ・クリュの中には、自然に近いつくり方を徹底し、すきを使って耕し、収穫も全て手摘みで行うドメーヌ(ワイン生産者)が現在もある。
ヴォルネイの代表的なワイン
ヴォルネイ プルミエ・クリュ クロ デ デュック
ヴォルネイ プルミエ・クリュ タイユピエ
ヴォルネイ プルミエ・クリュ レ・ミタン
ドメーヌ・アンリ・ボワイヨ ヴォルネイ