サンセール, プイイ・フュメ, ワイナリー

パスカル・ジョリヴェ

   

特徴・ポイント

ソーヴィニヨン・ブランの魔術師”の異名を持つパスカル・ジョリヴェ(Pascal Jolivet)。ソーヴィニヨン・ブランを用いた白ワインづくりに関してはロワールきっての名手だ。
ロワール川左岸のサンセールと右岸のプイィ・フュメに畑を所有し、それぞれのテロワールを生かしたワインづくりに取り組んでいる。

ワインづくりのこだわり

“自然に手を加えない”をモットーに、あるがままの自然を生かしたぶどう栽培を実践。ぶどうの発酵には亜硫酸塩を用いず、ぶどうの果皮にある天然酵母を利用する。
全工程において一貫して自然派としての姿勢を崩さない。

代表的なワイン

サンセール・エクセプション

サンセールの石灰質土壌で育まれたソーヴィニョン・ブランを100%用いた白ワイン。ミネラルが豊富で味に密度があり、フルーティーなアロマが芳しい。3~5年熟成させることで、本領を発揮する。

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プイィ・フュメ アンディジェン

プイィ・フュメの畑だけで採られたソーヴィニョン・ブラン100%の白ワイン。ぶどう由来の味がしっかりとあり、少しタンニンも感じられ辛口だ。フレッシュなアロマが特徴で、余韻にグリーンノートが残る。

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ワイナリーの歴史

ワイン販売商の家庭に生まれたパスカル・ジョリヴェ氏は、1982年にロワール各地のワイナリーの買収を開始。サンセールとプイィ・フュメを拠点とし、1987年に自身の名を冠したワイナリーを設立した。

サンセールとプイィ・フュメは粘土石灰質・石灰岩質・硅土質の土壌から成り立つ。サンセールでは3つの土壌が明確に分かれ、プイィ・フュメでは混じり合っている。このようにテロワールが異なるにもかかわらず、パスカル・ジョリヴェ氏は両地で上質のソーヴィニョン・ブランを栽培。そのため、 “ソーヴィニヨン・ブランの魔術師”とまで呼ばれるようになった。

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パスカル・ジョリヴェはワイン業界ではかなり若いワイナリーだが、1995年にはサンセール産のワインが『ワインスペクテイター』誌で90点、プイィ・フュメ産のワインが89点と高評を得た。ミシュラン星付きのレストランで取り扱われるなど、実力のほどがうかがえる。

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