特徴・ポイント
カルタン(KALTERN)は、イタリア最北端に位置するアルト・アディジェ地方のワイン生産者協同組合である。年間生産量は約180万本、ワイン評価本『ガンベロ・ロッソ』で数多くの最高評価「トレビッキエーリ」を獲得しているほか、日本の国際ワインコンペティション「サクラアワード」でダブルゴールドを獲得するなど、国内外で高い評価を受けている。
ワインづくりのこだわり
独特のテロワールを生かして栽培した多数のぶどう品種を取り扱っているのが特徴。国境に近くに位置し、周辺国の影響を色濃く受けたアルト・アディジェ地方の多様性に富んだ文化が反映されたワインは、農学者やワイン醸造技術管理士によって高い品質が保たれている。
代表的なワイン
カルタン シャルドネ
バナナや熟した西洋梨、桃を思わせる豊かなフルーツの香りとさわやかな酸味とミネラルのバランスが取れた白ワイン。長く続く余韻も爽やかだ。
カルタン ソーヴィニヨン・ブラン
フレッシュなエルダーベリーとグースベリーのような香りとエキゾチックフルーツやハーブを思わせるアロマが感じられる白ワイン。豊かな柑橘系の果実味とキレの良さ、ミネラル感が特徴。
カルタン ローザ アルピナ
イタリア語でアルプスを意味する「アルピナ」が名付けられたシリーズの赤ワイン。フレッシュなベリーの香りと果実味と心地よいタンニンが魅力的。同シリーズには白のステラ・アルピナがラインアップされている。
ワイナリーの歴史
カルタンは1906年、14世紀から良質なワインづくりが行われているアルト・アディジェ地方でワイン生産者の協同組合として創業された。当時はオーストリア領だったこの地方は、第一次世界大戦後の1919年にイタリアに併合されている。
現在カルタンには約440名の生産者が加入し、カルダーロ湖周辺に広がる約800haのぶどう畑のうち約300haを所有している。狭く標高差がある変化に富んだ土地で多くのぶどう種を栽培し、カルタンはアルト・アディジェ地方の個性を反映したワインを生産している。