メゾン・デュ・ヴィニュロン
特徴・ポイント メゾン・デュ・ヴィニュロン(La Maison du Vigneron)は、フランス・ジュラにあるクランソ村のワイン生産者が集まって1986年に結成されたワインメーカーだ。クレマンのシェアでは、メゾン・デ…
フランス東部、スイス国境付近にあるのがジュラ・サヴォワの両地区だ。
ジュラはレマン湖の北西、ジュラ山脈の山麓に位置する。山麓のため気候は冷涼。栽培される固有品種のサヴァニャンは、もともとトカイ種だったものが修道僧によってハンガリーからシャトー・シャロンに持ち込まれ、改良されたものだ。
もう一方のサヴォワは、レマン湖の南、ローヌ川沿いに展開する。ミネラルウォーター・エビアンの取水地があることでも有名で、良質の水が栽培されるぶどうに豊富なミネラルを与える。
有名な生産地に、ジュラではヴァン・ジョーヌ(黄色のワイン)がつくられるアルボワやシャトー・シャロン、ヴァン・パイユ(藁ワイン)のつくられるレトワールがある。
サヴォワでは、ローヌ川沿いのヴァン・ド・サヴォワやセイセル、レマン湖の南岸にあるクレピーなどが挙げられる。生産されるワインの7割が白ワインだ。
ヴァン・ジョーヌは樽の中にわざと空気の隙間を残し、そこにできる白色の産膜酵母(フロール)を活かした製法によってつくられる。また、レトワールでつくられるヴァン・デュ・パイユは陰干しによりぶどうの糖度を高めたもので、藁を敷いた蚕棚の上で陰干しが行われることから名付けられた。
【ジュラ・サヴォワ地区の主な生産地】
・ジュラ地区
<コート・デュ・ジュラ>
105の村にまたがるジュラ最大の生産地。プルサール種、トゥルソー種、ピノ・ノワール種による赤、シャルドネ種や地域固有のサヴァニャン・ブラン種による白。加えて、黄色のワインと呼ばれるヴァン・ジョーヌもつくられる。
<アルボワ>
ジュラワイン発祥の地。プルサール種を主原料とした赤やロゼ、サヴァニャン種やシャルドネ種による白に加えヴァン・ジョーヌもつくられる。ピュピラン村が有力生産地。細菌学者・パストゥールがアルコールの発酵原理を発見した土地としても知られる。
<シャトー・シャロン>
アルボワから南に25~30km、アルプス山脈のふもとに位置する。AOC名はかつてこの地にあった修道院の名に由来する。サヴァニャン種によるヴァン・ジョーヌのみがAOCの対象で、世界5大白ワインにも数えられる。
<レトワール>
アルボワやシャトー・シャロンの南西、ロン=ル=ソニエのすぐ北にある4つの村が該当する。サヴァニャン種によるヴァン・ジョーヌに加え、サヴァニャン種やシャルドネ種による白ワイン、甘口白のヴァン・デュ・パイユもつくられる。
・サヴォワ地区
<ヴァン・ド・サヴォワ>
レマン湖からサント・マリダロ周辺まで南北に伸びる生産地。辛口の白がメインで混醸は行われない。また、発泡ワインにはヴァン・ド・サヴォワ・ムスーのAOC表記が用いられる。
<クレピー(ヴァン・ド・サヴォワ・クレピー)>
レマン湖の南、ドゥベーヌ、バレゾン、ロワザンの3つの村を含む。固有品種のシャスラ100%による辛口の白は軽やかで繊細、酸味の効いたものだ。近郊のエヴィアン・レ・バン村はミネラルウォーター「エビアン」の産地として有名。
<ルーセット・ド・サヴォワ>
ヴァン・ド・サヴォワのワインのうち、アルテス(ルーセット)種100%の辛口白のみに用いられるAOC。濃厚で豊かな味わいを持つ。
<セイセル>
ジュネーブから南に40km、ローヌ川右岸に広がる。アルテスにシャスラが混醸される白ワインがメイン。発泡ワイン専用のAOCセイセル・ムスーもあり、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵でつくられる。
特徴・ポイント メゾン・デュ・ヴィニュロン(La Maison du Vigneron)は、フランス・ジュラにあるクランソ村のワイン生産者が集まって1986年に結成されたワインメーカーだ。クレマンのシェアでは、メゾン・デ…
クレピー(ヴァン・ド・サヴォワ・クレピー)の気候・風土 クレピー(ヴァン・ド・サヴォワ・クレピー)は、スイス・ジュネーブの北東に位置し、フランスとスイスにまたがるレマン湖の南にある。ドゥベーヌ、バレゾン、ロワザンの3つの…
セイセルの気候・風土 セイセルがACに認定されたのは、サヴォワで最も早い1942年。ワインづくり自体は11世紀から行われており、AC認定以前から質の高さで評価を得ていた。2つの県にあるセイセル村(アン県のセイセル村、オー…
ヴァン・ド・サヴォワの気候・風土 サヴォワ地方の中心地であるヴァン・ド・サヴォワは、1973年に認められたAOC。レマン湖からグルノーブル北のサント・マリダロあたりまで南北に伸びているワインの産地だ。サヴォワ県のほか、オ…
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アルボワの気候・風土 ジュラ地方の北部にあるアルボワ(Arbois)は、この地方のワイン産業において最も重要なエリア。1936年からAOC認可を取得し、丘や斜面にある13の村によって構成されている。 ジュラワイン発祥の地…
シャトー・シャロンの気候・風土 シャトー・シャロンは、アルボワから南に25~30kmほど行った場所にあるアルプスのふもとに位置するエリア。5つの村にまたがっているワイン産地だ。 山間部のため、夏も冷涼。天空の城と呼ばれる…
レトワールの気候・風土 シャトー・シャロンの南西に位置するレトワールでは、ワイン用のブドウが栽培されている土地は70ヘクタール程度と小規模だ。日本だけではなく、フランスでも希少なワインだが、愛好家も多く、「ジュラの秘宝」…
コート・デュ・ジュラの気候・風土 コート・デュ・ジュラは、フランス東部にあるスイスとの国境に接しているジュラ地方の最大の地域。105の村にまたがっており、600ヘクタールを超えるワイン農地がある。ジュラ地方のワイン生産に…