ヴァン・ド・サヴォワ

ヴァン・ド・サヴォワワインの特徴とは

   

ヴァン・ド・サヴォワの気候・風土

サヴォワ地方の中心地であるヴァン・ド・サヴォワは、1973年に認められたAOC。レマン湖からグルノーブル北のサント・マリダロあたりまで南北に伸びているワインの産地だ。サヴォワ県のほか、オート・サヴォワ県、イゼール県、アン県の59村にまたがっている。

Paysage d'automne ~ Fall landscape

白ブドウ品種ルーセットで作られた辛口白ワインにのみ、ルーセット・ド・サヴォワのAOCが認められている。発泡性ワインはヴァン・ド・サヴォワ・ムスーのAC表記となる。

豊富な日光があり、寒暖差の激しい気候。ブドウ栽培が行われている石灰岩の土壌は、日中に暖かさを蓄え、夜に冷え込むと蓄えた熱を開放する特徴がある。

水はけがよいものの降水量が多く、ブドウの生産量は少ないが高い品質のものが生産されている。

ヴァン・ド・サヴォワのワインの特徴

ヴァン・ド・サヴォワで作られているのは主に辛口の白ワイン。ブレンドされずに作られる。フレッシュでミネラル豊かな味わいから、「アルプス的」と表現されることが多い。

作られているブドウ品種の数は多く、ワインの特徴もさまざま。ジャケール、ルーサンヌはフルーティな味わいの白ワインに、アルテス、シャスラ、アリゴテ、シャルドネがフレッシュで軽やかな白ワインに使用されている。微発泡のものもある。

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ガメ、モンドゥーズ、ピノ・ノワール赤ワインに使用されており、腰のあるスパイシーな味わいのワインから、飲みやすく軽やかなものまで幅広い。

Chignin Mondeuse

シャンパーニュと同じ作り方をする発泡性ワインのヴァン・ド・サヴォワ・ムスーは、主に白、もしくはロゼの辛口。やや甘口のものもある。

エピソード

ヴァン・ド・サヴォワにはアプルモンやシニャン・ベルジュロンなど、16の地理的名称があり、これがつけられているものは上級格付けのものだ。ただし、ロゼには地域名称を付けることは認められていない。

Vin de Savoie

ヴァン・ド・サヴォワの代表的なワイン

ヴァン・ド・サヴォワ・アプルモン
ヴァン・ド・サヴォワ・シニャン
ヴァン・ド・サヴォワ・シニャン・ベルジュロン
ヴァン・ド・サヴォワ・アビーム
ヴァン・ド・サヴォワ レ・ザルプ
ヴァン・ド・サヴォワ・エーズ・ペティヤン
ヴァン・ド・サヴォワ・ペティヤン
ヴァン・ド・サヴォワ・エーズ・ムスー

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