アルボワ

アルボワワインの特徴とは

   

アルボワの気候・風土

ジュラ地方の北部にあるアルボワ(Arbois)は、この地方のワイン産業において最も重要なエリア。1936年からAOC認可を取得し、丘や斜面にある13の村によって構成されている。

Arbois

ジュラワイン発祥の地でもあり、古い街並みの残る観光地としても知られている。穏やかな気候で若干の湿度もある。冬は寒く、多少の降雪があり、夏は暑い。

850haのワイン畑があり、アンリ・メール、ロデ、ティソ、クラレット、ガイエ、フィメなど、多くのワイナリーを抱えている。有名なのは南部に位置し、石灰岩の豊富な斜面でブドウ栽培を行っているピュピラン村のワイン。品質の高さで知られており、かつてはフランス宮廷御用達のワインだった。

Arbois vigne (5)

アルボワのワインの特徴

アルボワでは、白・赤・ロゼやヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)が作られている。

作られているブドウ品種は、この地方の固有種であるサヴァニャン・ブランのほか、白ブドウ品種のシャルドネ、赤ブドウ品種のプルサール、黒ブドウ品種のトゥルソー、ピノ・ノワール。醸造中に二化硫黄(SO2)を添加せずに作られることが多く、ブレンドはほとんどされない。

Arbois vigne (1)

赤・白ワインは共にフルーティーなアロマやフレーバーを楽しめる。赤ワインは熟成感のある色合いで、若干のタンニンを感じる柔らかなニュアンス。白ワインの豊かな酸味は、フルーティーさとマッチし、味わいに余韻を残す。

一押しのワイナリー/当たり年

アルボワ(Arbois)の生産者のうち、各方面にて高い評価を得ている作り手として、ドメーヌ・ロレ(Domaine Rolet)、フリュイティエール・ヴィニコール・ダルボワ(Fruitière Vinicole d’Arbois)、ピエール・オヴェルノワ(Pierre Overnoy)、ロクタヴァン(L’Octavin)、ステファン・ティソ(Stephane Tissot)、ラ・カーヴ・ド・ラ・レーヌ・ジャンヌ(La Cave de la Reine Jeanne)、ドメーヌ・ド・ラ パント(Domaine de la Pinte)、ボールナール(Bornard)、アンヌ・エ・ジャン・フランソワ・ガヌヴァ(Anne et Jean-Francois Ganevat)、ラタポワル(Ratapoil)などが挙げられる。
ジュラ・サヴォア地方のワインはあまり当たり年が評されることはないが、ブルゴーニュ地方に比較的近く、ブルゴーニュのワインは2009年、2008年、2007年、2006年、2005年、2004年、2002年、1996年、1995年、1992年、1989年の出来が良いと評価される。アルボワのワインは2000~1万円台くらいの幅広い価格・値段で販売されている。

エピソード

フランスの生化学者であり、細菌学者であるルイ・パストゥールが、アルコール発酵原理を発見した土地。ワイン製造業者から「ワインが腐敗する原因を調べてほしい」と言われたことが、彼を微生物の研究へと向かわせ、後に「近代細菌学の開祖」とまで言われるほどの実績を残した。

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アルボワの代表的なワイン

アルボワ・ピュピラン・ルージュ
アルボワ・ピュピラン・ルージュ ラ・シャマード
アルボワ テ-ル・ド・グリフェ
アルボワ ブラン・サヴァニャン
アルボワ ウヴァ・アルボズィアーナ
アルボワ トゥルソー・ド・コルヴェ
アルボワ・シャルドネ・レ・フォラス
アルボワ・クロ・サン・セシール
ACアルボワ・レ・コルヴェ
ACアルボワ・レンヌ・ド・ラ・ニュイ
ACアルボワ・コンテス・ア
ACアルボワ・パミーナ
クレマン・デュ・ジュラ・キュヴェ・パパゲーノ
ヴァン・ジョーヌ ドメーヌ・リジエ

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