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特徴・ポイント
ニコラ・ロシニョール(Nicolas Rossignol)は、ブルゴーニュにある家族経営のドメーヌだ。ヴォルネイやポマールなどにプルミエ・クリュ(1級畑)を有する。
ワイン雑誌『ブルゴーニュ・オージュルドゥイ』でブルゴーニュの未来の10傑に選出され、2009年には『デキャンタ』誌で5ツ星を獲得するなど、期待の若手と目されている。
ワインづくりのこだわり
手摘みや農業暦による収穫など伝統的な製法に則ったワインづくりを行っている。
ワインに用いられるぶどうは、手作業によって厳選された最高品質のもののみが用いられる。また科学除草剤を使わない減農薬農法(リュット・レゾネ)を採用している。
代表的なワイン
ヴォルネイ プルミエ・クリュ クロ・デ・ザングレ
畑はヴォルネイ中心部、クロ・ド・ラ・バールとクロ・デ・デュックの間に位置する。
土壌は灰色の粘土質と、白い小石の混ざった白亜質の混合土壌。樹齢15~20年の若木と65年の古木のブレンドでつくられる。
イチゴ、カシス、チェリーなど小さな赤い果実を思わせるアロマ。さまざまなスパイスや動物香のブレンドされたまろやかでフルーティな味わいを持ち、フィニッシュは心地よい余韻が続く。
ボーヌ プルミエ・クリュ クロ・デ・ムーシュ
畑はポマールのプルミエ・クリュ、レ・ペズロルの近くにある。赤土で丸石が多く鉄分含有量が豊富という典型的なポマール土壌。樹齢は50年程度だ。
リッチで表情豊か、カシスやダークチェリーなど、赤・黒系果実の混じったアロマには野性味もある。口当たりは柔らかいが凝縮された味わいがあり、長く余韻を残す。
ボーヌ プルミエ・クリュ クロ・デュ・ロワ
畑はサヴィニー・レ・ボーヌの丘近くの低地にあり、樹齢40年のピノ・ノワールからつくられるワインだ。日当たりが良く、水はけのよい土壌で育つためぶどうは小さく凝縮された実をつける。
絹のような柔らかな口当たりと、グルナッシュ種を思わせるスパイシーなノート、丸くなめらかなタンニン。長期熟成の必要はなく、早飲みも可能。
ワイナリーの歴史
オーナーのニコラ氏は1974年生まれ。ヴォルネイのジョセフ・ボワイヨやアルデシュのルイ・ラトゥール、ローヌのヴュー・テレグラフなどで学んだ後、20歳で父親のロシニョール・ジャニアール氏の元に戻り、父のドメーヌで醸造に携わってきた。
自らのドメーヌを立ち上げたのは1997年のこと。わずか3haの畑ながら、ヴォルネイやポマール、ボーヌ、アローヌ・コルトンなどに畑を所有するに至った。2011年にはワインづくりを追求するため、ヴォルネイからボーヌに移住している。
2016年現在の畑面積は約17ha。現在は新しくワイナリーを立ち上げ、別ブランドのワインを製造できるよう企画中とのこと。