アロにあるボデガス・ムガの石造りの建物と樽を載せた展示列車
ワイナリー

ボデガス・ムガ

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ボデガス・ムガ(Bodegas Muga)は、スペイン・ラ・リオハ州アロ(リオハ・アルタ)を代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、ボデガス・ムガの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

アロにあるボデガス・ムガの石造りの建物と樽を載せた展示列車
樽を載せた小型列車と石造りの建物が迎えるアロのボデガス・ムガ(画像: Zarateman / CC0) Wikimedia Commons / CC0

ボデガス・ムガとは

産地とスタイル

ボデガス・ムガは、スペイン・ラ・リオハ州アロ(リオハ・アルタ)の風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

赤や黄に色づいたブドウ畑が丘陵に広がるスペイン・リオハのブリニャス
ムガが畑を持つブリニャス周辺、リオハ・アルタの秋のブドウ畑(画像: Shaury / CC BY-SA 2.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0

評価される理由

リオハ・アルタの中心地アロ、その歴史的なワイナリー街「バリオ・デ・ラ・エスタシオン」に拠点を置く家族経営の生産者です。果実の鮮やかさとリオハらしい熟成香を両立させながら、発酵から熟成までオークを生かすこと、伝統的な重力による澱引きと卵白清澄を受け継ぐこと、自社の樽工房でワインごとに樽を仕立てることがムガの個性を形づくっています。クラシックなレセルバから単一畑や高標高区画を生かす上級キュヴェ、白・ロゼ・カバまで幅広く手掛けています。

ワインづくりのこだわり

木製の発酵槽、フレンチオークとアメリカンオーク、自社の樽工房を使い分け、品種や区画に応じて抽出と熟成を細かく調整します。Muga Reserva 2021はテンプラニーリョ、ガルナッチャ、マスエロ、グラシアーノを用い、木桶で発酵後、自社製の樽で24か月(フレンチオーク80%、アメリカンオーク20%)熟成し、さらに瓶内で最低12か月休ませます。Prado Eneaでは高標高区画の遅摘みブドウを畑と醸造所で選別し、木桶発酵後に主としてフレンチオークで最低36か月、瓶内でも最低36か月熟成。Torre Mugaでは区画・品種別の仕込みと自然酵母による木桶発酵、新樽でのマロラクティック発酵を組み合わせています。

ボデガス・ムガの地下熟成庫に整然と積み重ねられた多数の木樽
自社の樽づくりと長い熟成を象徴するボデガス・ムガの樽熟成庫(画像: Benjamin Singh Gill / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

代表的なワイン

Muga Reserva

テンプラニーリョを中心にガルナッチャ、マスエロ、グラシアーノを組み合わせる代表的な赤ワイン。熟した赤黒系果実、トースト、スパイス、滑らかなタンニンを、リオハらしい伸びやかな酸がまとめます。

Prado Enea Gran Reserva

リオハ・アルタ北西部の高標高区画から遅く収穫したブドウを用い、樽と瓶で長期熟成するグラン・レセルバ。果実、杉、カカオ、甘いスパイスが重なり、深く長い余韻と熟成力を備えます。

Torre Muga

テンプラニーリョ、マスエロ、グラシアーノを区画と品種ごとに仕込み、新しいフレンチオークを生かして磨く上級キュヴェ。熟した果実、コーヒーやチョコレートを思わせる香り、きめ細かなタンニンが調和します。

Flor de Muga Blanco Reserva

ビウラ、ガルナッチャ・ブランカ、マトゥラナ・ブランカを用いる白のレセルバ。自社製フレンチオーク樽で低温発酵し、澱との熟成を経て、白い花や柑橘、甘いスパイス、張りのある酸と厚みを表現します。

ボデガス・ムガの赤ワインボトルと白地に金文字のラベル
レセルバやセレクシオン・エスペシアルなど、ムガのボトルとラベル(画像: Zarateman / CC0) Wikimedia Commons / CC0

ワイナリーの歴史

1932年、イサック・ムガとアウロラ・カーニョが創業しました。ワイナリーはアロのバリオ・デ・ラ・エスタシオンにある約200年前の大邸宅を拠点とし、現在まで3世代が家族の遺産を受け継いでいます。伝統的な卵白清澄と重力による澱引きを守る一方、品質を高める新しい技術も取り入れてきました。自社の樽工房で木製発酵槽と樽を製作・補修できる体制は、ムガのワインづくりを象徴する重要な技術資産です。

ボデガス・ムガを写真で見る

ボデガス・ムガとリオハの上質ワインを示す文字が掲げられた石造りの外壁
「Vinos finos de Rioja」の文字が残るボデガス・ムガの歴史的な外壁(画像: Zarateman / CC0) Wikimedia Commons / CC0
鉄道台車に載せられた歴史的な大型木製ワイン樽と説明板
アロとボルドーのワイン輸送史を伝える、ワイナリー前の大型フードル(画像: Zarateman / CC0) Wikimedia Commons / CC0
鉄柵の門越しに見えるボデガス・ムガの石造りの建物と植栽
花と緑に囲まれたボデガス・ムガの石造りの建物と中庭門(画像: Zarateman / CC0) Wikimedia Commons / CC0

ボデガス・ムガのおすすめワイン

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ボデガス・ムガの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

Muga Reserva 2021 red wine 750ml

ボデガス・ムガらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

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まとめ

ボデガス・ムガは、スペインのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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