ミュスカ・ド・フロンティニャン

ミュスカ・ド・フロンティニャンワインの特徴とは

   

ミュスカ・ド・フロンティニャンの気候・風土

ミュスカ・ド・フロンティニャンは、フランス南部ラングドック地方にある。

地中海沿岸の港町セートから5kmほど離れたところ、ガルディオール山脈と地中海の間に広がっている。畑は南向きの斜面に沿って広がり、ガルディオール山脈が北風を遮ってくれるためぶどうの生産に適している。ぶどうの栽培面積は797haだ。

Frontignan, H?rault 11

気候は地中海性気候で、降雨量が少なく年中通して温暖。夏季の平均気温は30度にも達する。土壌は粘土石灰質で、海に近づくほど砂が多くなるのが特徴だ。

ミュスカ・ド・フロンティニャンのワインの特徴

ミュスカ・ド・フロンティニャンで生産されるワインとしては、酒精強化ワインであるヴァン・ドゥー・ナチュレ(VDN)が有名だ。VDNとはフランス語で「天然の甘さ」という意味。ここで生産されるVDNは、生産地の名前どおりミュスカ(白ブドウ)を用いたものだ。

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近隣の生産地ではVDNのみを生産しているが、ミュスカ・ド・フロンティニャンではそれに並びヴァン・ド・リクレ(VDL)も生産している。こちらは酒精を強化したリキュールを指す。

銘柄としてはフランス語で「蜜月」を意味する白ワイン、リュンヌ・ド・ミエルが有名。アロマはアカシヤ、ぶどうを思わせるもの、フィニッシュまで長くて芳醇な余韻が特徴だ。

エピソード

ミュスカ・ド・フロンティニャンとは、ワインの産地としての意味を持つほか、この地で栽培される白ブドウそのものを指す言葉でもある。

この白ブドウはフランスだけでなく、スペイン南アフリカ沿岸でも栽培されている。かつてセントヘレナ島に流されたナポレオンが、島に届けさせたのがミュスカ・ド・フロンティニャンの遅摘みの苗であったと伝えられている。

Muscat de Frontignan

ミュスカ・ド・フロンティニャンの代表的なワイン

リュンヌ・ド・ミエル / フロンティニャン・ミュスカ
ミュスカ・ド・フロンティニャン アヴァリュス / ティエリ・ロドリゲス

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