アメリカ

アメリカワインの特徴とは

   

アメリカは近年の世界のワイン産業で重要な位置を占めている。ヨーロッパのワイン醸造と異なり、ブドウ栽培とワイン醸造の分業が成立していることが多いのが特徴で、この協力体制が栽培法や新技術の研究や導入を推し進めている。

Napa Valley

ワイン消費量ではフランスと首位を争っており、2012年時点では世界二位を誇るが、ヨーロッパの消費減少はフランスにおいても例外でなく、対して消費が急増しているアメリカが今後は世界一位のワイン消費大国になることが予想される。日本市場におけるアメリカワインのシェアは第五位である。
アメリカワインの歴史はヨーロッパの入植とともにあると言える。17世紀にヨーロッパブドウ(ヴィニフェラ種)を導入する試みが繰り返された。カリフォルニアでは18世紀にスペイン人宣教師によって最初のブドウ畑とワイン醸造所が造られた。

Katakolon Winery - EXPLORED

カリフォルニアでは、南北の緯度の高低というよりも、太平洋からの冷気の流入の差によって気温差が生じている。 この冷気の濃淡や日照の過多が、州内のある場所ではボルドー品種、あるいはブルゴーニュ品種、あるいは北のドイツ品種から南のイタリア品種といった様々な品種の栽培を可能にし、非常に多種多様なワインを生み出している。

Seattle, 2008:  Day 1, Chateau St. Michelle Winery

カリフォルニアの主要栽培品種は、アメリカやオーストラリア等新世界に共通する「国際品種」と呼ばれる品種である。殆どのカリフォルニアワインはこの「国際品種」で造られている。カリフォルニアで広く栽培され、長い間カリフォルニア原産と考えられていた品種にジンファンデルがある。
アメリカワインの圧倒的な生産地はカリフォルニアで、国内生産の9割を占めている。北部カリフォルニアには高級赤ワインで名高いナパ・バレーや、白ワインで有名なソノマがある。しかしこれら高級ワインはカリフォルニアワイン全体のごくわずかである。ロサンゼルスやサンディゴの南部太平洋沿岸地域では中級クラスのワインが、内陸部の広大なセントラルバレー地域では消費の主体となるテーブルワインが多く作られる。

Cuvaison Napa Valley

アメリカでは政府承認ブドウ栽培地域(AVA)で原産地を保護と保障している。これは品種や醸造法ではなく産地のみを規制するもので、これによりカリフォルニア、オレゴン、ワシントン、ニューヨークの各州のワイン産地が指定されている。中でも有名なカリフォルニアワインは独自のワイン法により3つに分類されている。ブドウ栽培と醸造を単一の生産者が行い独自のブランド名をつけた「プロプライアタリーワイン」、単一品種を75%以上使用し品種名と産地をラベルに表示する「ヴァラエタルワイン」、日常消費用で品種制限のないブレンドワイン「ジェネリックワイン」である。

6 years of Merlot

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