コンカデバルベラ 

コンカ・デ・バルベラワインの特徴とは

   

コンカ・デ・バルベラの気候・風土

コンカ・デ・バルベラは、スペイン北東部カタルーニャ州のワイン生産地だ。バルセロナから西に80km、モンブラン村を中心とした山間部となる。北にはDOコステルス・デル・セグレ、南にはDOタラゴナがある。

土壌は石灰質のもの。気候は地中海性気候に属し、年中温暖。しかし山間部付近では大陸性気候の影響を受け、夏季・冬季の温度差が激しい。こうした独特の気候が、この地で栽培されるぶどうに味とストラクチャーを与える。

栽培されるぶどうは、黒ぶどうではガルナチャ、テンプラニーリョ、白ぶどうではパレリャーダ、シャルドネなど。カタルーニャでは、テンプラニーリョはウル・デ・リェブレ(ウサギの目)というシノニム(別名)で呼ばれる。

その他には、カタルーニャの代表的な発泡ワイン・カヴァの原料として栽培される固有品種トレパットがある。

コンカ・デ・バルベラのワインの特徴

白ワインはパレリャーダ種やシャルドネ種によるものが多く、カヴァの原料となるぶどうの一部が転用されている。白ぶどうのほとんどがカヴァに用いられるため、DOとしての白ワインの生産量は減少傾向にある。

赤ワインでは、ガルナチャ種とウル・デ・リェブレ種にフランス品種を混醸する、というカタルーニャの近代製法によるものが多い。クリアンサワインもつくられる。

クリアンサとは、熟成期間などについて定められた基準をクリアしたワインのこと。赤ワインについては24ヶ月以上の熟成、うち6ヶ月以上の樽熟成が義務付けられている。(より熟成期間の長いワインとしてレセルヴァ、グランレセルヴァがある)

また、トレパットによるカヴァは、ロゼタイプのワインとなる。華やかでエレガントな味わいが特徴だ。

エピソード

カタルーニャは食文化のみならず、歴史的な建造物が多いことでも知られる。なかでも、シトー派のポブレー修道院は有名で、1991年には世界遺産にも登録されている。

この修道院を守るため作られた城壁(グラン・ムラーリェス)にちなんだワインもある。

コンカ・デ・バルベラの代表的なワイン

・カルレス・アンドルー・トレパト
・グラン・ムラーリェス / トーレス
・フィンカ・カルボネル / クロ・モンブラン
・カスティーリョ・デ・モンブラン / クロ・モンブラン

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