ランスの街路に面して立つメゾン・クリュッグの建物
ワイナリー

クリュッグ

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クリュッグ(Champagne Krug)は、フランス・シャンパーニュ地方ランスを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、クリュッグの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

ランスの街路に面して立つメゾン・クリュッグの建物
ランスのブールヴァール・ランディにあるメゾン・クリュッグの歴史的な建物(画像: G.Garitan / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

クリュッグとは

産地とスタイル

クリュッグは、フランス・シャンパーニュ地方ランスの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

石壁と村の建物に囲まれたクリュッグのクロ・デュ・メニルのブドウ畑
ル・メニル・シュール・オジェ村の中心で石壁に守られるクロ・デュ・メニル(画像: Tomas e / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

評価される理由

ランスに本拠を置くクリュッグは、ヨーゼフ・クリュッグが掲げた「気候の違いに左右されず、毎年できる限り優れたシャンパーニュを届ける」という考えを受け継ぐメゾンです。畑の各区画をひとつの個性として扱い、ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエから生まれる多数の原酒と、長年蓄えたリザーブワインを重ねることで、豊かさ、精密さ、張りのある新鮮さを両立させます。グランド・キュヴェは単一年の個性を超え、10年以上にわたる収穫年の120種類以上のワインを組み合わせることを基本としています。

ワインづくりのこだわり

自社畑と契約栽培家の区画ごとに果実を試食して収穫日を決め、収穫後も区画ごとのブドウを分けて圧搾、発酵します。発酵には小さな古いオーク樽を用い、樽香を強く付けるのではなく、それぞれの原酒の由来と表情を保つことを重視。清澄は自然に委ね、マロラクティック発酵も促進せず、澱とともに小型ステンレスタンクで保ちます。テイスティング委員会は毎年、当年の原酒と約15年分のリザーブワインを含むおよそ400の原酒を繰り返し試飲し、ブレンドを決定します。瓶内で十分な時間をかけて熟成させ、細かな泡、奥行き、調和を整えてからリリースします。

メゾン・クリュッグの中庭に多数の木樽が並ぶ様子
ランスのメゾン・クリュッグ中庭に並ぶ、ワインづくりを支える木樽(画像: Tomas er / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

代表的なワイン

Krug Grande Cuvée

毎年新しいエディションとして生まれるメゾンの中心的なシャンパーニュ。10年以上にわたる収穫年の120種類以上のワインを重ね、果実、花、柑橘、ナッツ、ブリオッシュを思わせる多層的な香りと、豊かさに支えられた新鮮な余韻を表現します。

Krug Rosé

白のベースワインに、伝統的に醸したピノ・ノワールの赤ワインを組み合わせるロゼ。繊細さと骨格、赤い果実の香り、スパイスを思わせる表情を併せ持ち、エディションごとに個性あるブレンドを組み立てます。

Krug Vintage

ひとつの年を物語として残すヴィンテージ・シャンパーニュ。その年に最も表現力を示した原酒を選び、10年以上のセラー熟成を経て、気候の特徴とメゾンが見いだした驚きや調和を伝えます。

Krug Clos du Mesnil

ル・メニル・シュール・オジェ村の中心にある1.84ヘクタールの石壁に囲まれた区画から、単一年のシャルドネだけで造る希少なブラン・ド・ブラン。区画の純粋さ、緻密さ、長い熟成力を映す一本です。

クリュッグ1988年ヴィンテージのボトルと黄色い化粧箱
時間とともに複雑さを深めるクリュッグ1988年ヴィンテージのボトルと箱(画像: Champagnemaster / CC BY 4.0) Wikimedia Commons / CC BY 4.0

ワイナリーの歴史

ヨーゼフ・クリュッグは1843年にメゾンを創業し、1848年には濃いチェリー色の手帳に自身の理念を書き残しました。区画ごとの個性を尊重し、複数年のリザーブワインを蓄える発想は、ヴィンテージの出来に左右されず毎年高い水準を目指すグランド・キュヴェの礎になりました。1971年に第5世代のレミとアンリ・クリュッグがル・メニル・シュール・オジェのクロ・デュ・メニルを取得し、1979年収穫から最初の単一区画シャルドネを醸造。1976年にはロゼの構想が始まり、最初のクリュッグ ロゼは1983年に発表されました。現在まで6世代にわたり、創業者の思想が受け継がれています。

クリュッグを写真で見る

Krugの名を掲げたランスのメゾン・クリュッグ入口ゲート
ランスにあるメゾン・クリュッグの端正な入口ゲート(画像: Tomas er / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
メゾン・クリュッグ創業者ヨハン=ヨーゼフ・クリュッグの肖像画
1843年にメゾンを創業したヨハン=ヨーゼフ・クリュッグの肖像(画像: G.Garitan / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0
6桁のKrug iDが印刷されたクリュッグ シャンパーニュのバックラベル
ボトルごとの物語を確認できる6桁のKrug iDを記したバックラベル(画像: Dominic Lockyer / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0
Krug Grande Cuvéeの文字と紋章をあしらったシャンパーニュのカプセル
メゾンの意匠とGrande Cuvéeの名を刻んだボトル上部のカプセル(画像: Mini.fb / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

クリュッグのおすすめワイン

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クリュッグの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

Krug Grande Cuvée 173ème Édition Champagne 750ml

クリュッグらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

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まとめ

クリュッグは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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