ルイナールの名を記した札の奥にシャンパーニュのボトルが積まれた地下セラー
ワイナリー

ルイナール

ルイナール(Maison Ruinart)は、フランス・シャンパーニュ地方ランスを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、ルイナールの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

ルイナールの名を記した札の奥にシャンパーニュのボトルが積まれた地下セラー
ランスの地下で静かに熟成を続けるルイナールのボトル(画像: ADT Marne / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

ルイナールとは

産地とスタイル

ルイナールは、フランス・シャンパーニュ地方ランスの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

古いラベルと丸みのある形が特徴的なルイナールの歴史的なシャンパーニュボトル
エペルネの博物館に展示される、長い歴史を伝えるルイナールのボトル(画像: G.Garitan / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

評価される理由

1729年9月1日にニコラ・ルイナールがランスで創業した、最初のシャンパーニュ・メゾンです。シャルドネをメゾンの味わいの核に据え、繊細な香り、明るい果実感、丸みと新鮮さを重ねたスタイルを築いています。象徴的なブラン・ド・ブランは、コート・デ・ブラン、モンターニュ・ド・ランス、セザネ、ヴェスル渓谷を中心とする25~30のクリュからシャルドネを選び、複数年のリザーブワインを組み合わせて、年を越えて調和のある個性を表現します。

ワインづくりのこだわり

ブドウは手摘みで収穫し、果汁を温度管理したステンレスタンクでアルコール発酵させ、マロラクティック発酵を行います。ルイナール ブラン・ド・ブランでは25~30のクリュと、異なる収穫年から保管した20~30%のリザーブワインをブレンド。瓶内二次発酵後はランス地下の白亜質採石坑を利用したクレイエールで2~3年熟成させます。安定した低温と湿度、暗さの中で澱と触れさせ、ルミュアージュとデゴルジュマンを経て、細かな泡、豊かな香り、しなやかな口当たりを整えます。

ルイナールの白亜質地下セラーに並ぶシャンパーニュの動瓶台
澱を瓶口へ集めるルミュアージュのため、クレイエールに並ぶ木製ピュピトル(画像: Winniepix / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0

代表的なワイン

Ruinart Blanc de Blancs

シャルドネだけで造るメゾンの象徴。25~30のクリュと20~30%のリザーブワインを重ね、柑橘や白い花を思わせる香り、丸みのある質感、張りのある新鮮さを調和させます。

Ruinart Rosé

シャルドネ45%に、白ワインとして醸したピノ・ノワール43%と赤ワインとして醸したピノ・ノワール12%を合わせるロゼ。赤い果実の表情とシャルドネの明るい鮮度、繊細な骨格を併せ持ちます。

R de Ruinart

シャルドネの新鮮さ、ピノ・ノワールの骨格、ムニエの果実味をひとつにまとめるブリュット。メゾンの基本スタイルを幅広い料理とともに楽しめるキュヴェです。

Dom Ruinart Blanc de Blancs 2013

コート・デ・ブランを中心とするグラン・クリュとプルミエ・クリュのシャルドネだけを使うプレステージ・キュヴェ。少なくとも9年の澱上熟成と手作業のデゴルジュマンから、深さ、緊張感、長い余韻が生まれます。

淡い色のラベルをまとったルイナール2005年ヴィンテージのボトル
収穫年の個性とメゾンの熟成スタイルを映すルイナール2005年ヴィンテージ(画像: Michal Osmenda / CC BY-SA 2.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0

ワイナリーの歴史

ベネディクト会修道士ドン・ティエリー・ルイナールが新しい発泡性ワインの可能性を見抜き、その着想を受け継いだ甥ニコラが1729年にメゾンを創業しました。18世紀半ばにはランス地下の古い白亜採石坑クレイエールをボトルの貯蔵に活用し、1764年にはロゼ・シャンパーニュを出荷。1897年にはアルフォンス・ミュシャの広告を採用し、シャンパーニュと芸術を結ぶメゾンの姿勢を印象づけました。1959年収穫のシャルドネ100%から最初のドン・ルイナール ブラン・ド・ブランを造り、1966年に発売。現在も歴史的なクレイエールとシャルドネの個性を軸に、伝統と現代的な感性を結んでいます。

ルイナールを写真で見る

ルイナールの白亜質地下セラーから地上へ伸びる長い石段
ランスの地下深くに広がるクレイエールへ続く石の階段(画像: Winniepix / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0
シャンパーニュを手にした女性を描くアルフォンス・ミュシャのルイナール広告ポスター
芸術との長い関係を象徴する、アルフォンス・ミュシャによる1897年のルイナール広告(画像: Alphonse Mucha; scan by Kyle Geib / CC0) Wikimedia Commons / CC0
ルイナールの地下セラーで壁際に何列も積まれた熟成中のボトル
一定の温度と湿度のもと、長い列をつくって熟成するシャンパーニュ(画像: Winniepix / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0
ルイナールの暗い地下セラーで棚に横たえられた多数のシャンパーニュボトル
光を避けた静かな地下空間で、澱とともに時間を重ねるボトル群(画像: Winniepix / CC BY 2.0) Wikimedia Commons / CC BY 2.0
緑豊かな木々と白い通路が広がるランスのルイナール庭園
ランスのメゾンで自然と現代的な造形が調和するルイナールの庭園(画像: Gérald Garitan / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

ルイナールのおすすめワイン

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ルイナールの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

Ruinart Blanc de Blancs Champagne 375ml

ルイナールらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

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まとめ

ルイナールは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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