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雄大な自然が広がる東北地方は、農業や水産業が盛んな地域。日本の中で数少ない食料自給率100%を超える県が多い。水田、穀物や野菜の畑、果樹園、大小さまざまな漁港がある。冷涼な気候で冬の冷え込みは厳しい。

そんな東北地方の日本海沿岸に位置する秋田県は、冬季には海側から湿った風が吹き、降雪も多く、県内のおよそ9割が特別豪雪地帯に指定されている。夏季も湿度が高く、熱帯夜となることも多い。

このあたりでは、ワインに用いられる品種として、冷涼な気候を好むリースリング種が多く使われる。また、ぶどうではなくプラムや山葡萄を原料にしたワイン、また桜から抽出した酵母を使用した「さくらワイン」も話題を集める。

【秋田県の主な生産地】

<横手市>
横手市大森では、メルシャン株式会社の「シャトー・メルシャン・大森リースリング」ならびに「日本の地ワイン・大森リースリング」に使用されるリースリング種が栽培されている。大森市では1982年よりリースリング種の栽培を始め、水はけの良い冷涼な土地が品質の良いぶどうの収穫へとつながっている。また大森地区には、「大森ワイン倶楽部」という生産者を支援するグループがあり、地域ぐるみでぶどう栽培をサポートしている。

<鹿角市>
鹿角市には、十和田ワイン醸造所とワイナリーこのはながある。鹿角郡小坂町では、1980年代後半より「ぶどう栽培振興事業」を立ち上げ、小坂の風土に適した山葡萄交配種などの栽培が始まった。
この地区の土壌は火山灰質であり、これにより自根のぶどうを育てることが可能となっている。自根のぶどうで作られるワインは、ヨーロッパでも全体の2%しかないと言われている。

<由利本荘市>
由利本荘市には天鷺ワインが本拠地を構える。昭和50年代より自然休養村整備事業の一環としてプラム栽培を始め、その後プラムワインを醸造・販売するに至った。
プラムワインの評判は大変によく、ゼリーやシャーベットなどの関連商品も増えることとなった。また、天鷺ワインはプラムワイン以外に、町内産ぶどうを使ったワインも販売している。

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