本州の東部に位置する関東地方は、一般的に埼玉県・東京都・神奈川県・茨城県・栃木県・群馬県が含まれ、そのうち茨城県・栃木県・群馬県は北関東と呼ばれる。農業が盛んで多様な農作物が取れ、また各県ともに色々な観光スポットが点在し、都心からのアクセスも良いため観光客が多い。

北関東に位置する茨城県は、農業を中心とした地域と、主に県北東部の工業を中心とした地域とに分かれる。大洗港を中心とした水産業も重要な産業の1つだ。

県南部にはつくば研究学園都市があり、また東京から直通するつくばエクスプレスにより東京のベッドタウンとしての役割も果たしている。

茨城県内でワイン醸造を行うワイナリーは極めて少ないが、下記に紹介する牛久市のシャトー・カミヤは日本のワイン史を語る上で非常に大切な存在と言える。

また、常陸太田市の檜山酒造が山葡萄交配種を使ったワインを生産している。

加えて八千代町では、廃園となった梨園を利用してワイン用のぶどうを栽培する試みが行われている。

【茨城県の主な生産地】
<牛久市>
牛久市のぶどう栽培の歴史は古い。明治維新後に政府の施策によりアメリカ式開拓が進み、やがて農民に払い下げられた土地にフランス産ぶどうが植え付けられたのは明治30年のことだ。実業家・神谷伝兵衛により、ボルドースタイルの牛久醸造場「シャトー・カミヤ」が建てられ、この煉瓦造りの建物は国の重要文化財に指定されている。
だが、大正時代に13万本もあったぶどうの木は現在ほとんど残っておらず、このシャトー・カミヤではフランスから輸入した高品質AOCワインのボトリングと販売を行っている。
ちなみに神谷伝兵衛は、浅草の「みかはや酒店」(現在の神谷バー)の経営者で、一世を風靡したカクテル「電気ブラン」の生みの親だ。