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九州地方は日本の南西部に位置し、福岡県・熊本県・佐賀県・鹿児島県・宮崎県・長崎県・大分県が含まれる。

気候は温暖で夏は暖かく、雨が多い。九州南部に関しては台風の通り道になることが多く、大きな被害を受けることもある。冬の冷え込みはさほどなく、山間部の一部を除いて雪はほとんど降らない。

宮崎県はこの九州の東南端にある。日照時間・降水量ともに多く、冬場でも平野部の降雪や積雪はほとんどなく暖かいため、スポーツチームのキャンプ場としてよく選ばれる。一方、九州山地寄りの地域では積雪する地域があり、日本最南端の天然スキー場があることでも有名だ。

農業が非常に盛んで、葉タバコ、さつまいも、大根、きゅうり、ピーマンが名産。果樹ではマンゴーが一時期ブームとなり、価格が高騰した。畜産業も盛んで、乳牛、豚、鶏すべての生産量が多い。

宮崎県でワインを生産するのは、西臼杵郡五ヶ瀬町の五ヶ瀬ワイナリー、児湯郡都農町の都農ワイン、東諸県郡綾町の綾ワイナリー、都城市の都城ワイナリーなど。十分な日照量と山間の土地の寒暖差を生かしてぶどうを栽培するワイナリーが多く、ぶどうはキャンベル・アーリー種が中心だ。

【宮崎県の主な生産地】

<都農町>
都農町の葡萄栽培は昭和28年からと歴史が長く、巨峰の出来が評判を呼び、農家が増えた。以前からワイン醸造は試みられていたが、本格的に始めたのは都農ワインが初めてだ。
都農ワインは「雨の多い宮崎にはヨーロッパ式の垣根栽培は合わない」と判断し、平棚でのヨーロッパ品種栽培にチェンジした。また、できる限り農薬を使わず、自然の力を信じて育て上げた都農のぶどうを100%使用したワインをつくっている。

<綾町>
寒暖差のある綾町では、綾ワイナリーがワイン醸造所を営んでいる。地元産のぶどう、ブラック・オリンピアを筆頭に、キャンベル・アーリー、デラウェアなどを使用したワインを醸造。現在、ヨーロッパ品種の栽培も手掛け、ぶどう品種の一層の拡充が見込まれる。
ちなみにこの綾ワイナリーは蕎麦焼酎「雲海」を手掛ける雲海酒造が経営している。「酒泉の杜」という施設では、ワインと焼酎の仕込みをどちらも見学することができる。