シェネガ・バレー

シェネガ・バレーワインの特徴とは

   

シェネガ・バレーの気候・風土

シェネガ・バレーをはじめとするセントラルコーストエリアには、複数のAVAが存在する。カリフォルニア州のワイン産地としてはセントラル・ヴァレーに続く面積を誇る地域だ。

シェネガ・バレーはサン・ベニート・カウンティ郡の中にあり、他にもサン・ベニート、マウント・ハーランといったAVAがある。101号ハイウェーの東側山麓に広がり、実際に車で走っていると平坦で広大なぶどう畑の光景に圧倒される。

モントレー湾から吹き込む冷気をバレー(谷)が吸い込むので、高温になりにくい。その分湿気が少なく乾燥しているものの、地下水脈を利用して栽培しているため、ぶどう樹には影響が少ない。

石灰岩土壌であり、地質はワインの名産地として名高いブルゴーニュに似ている。周辺エリアで栽培されたピノ・ノワールはブルゴーニュにも負けない品質だと言われており、高い評価を得ている。

シェネガ・バレーのワインの特徴

シェネガ・バレーをはじめ、セントラルコースト産のワインは食べごろを迎えた果実味を感じるアロマが特徴。具体的にはメロンや梨、さくらんぼやグレープフルーツといったテイストを感じることができる。

果実味が強いワインには独自の苦みや渋みを感じるものもあるが、セントラルコースト産のワインからはほとんど感じられない。トゲのないまろやかな味はあるものの、まるでバニラの香りのような芳醇なアロマとマッチするため、ワインが苦手な方でも飲みやすいと好評だ。

軽やかなテイストのように思えるが、ミネラルを感じる余韻があるため厚みも感じられる。インパクトのある個性的な逸品として人気が高い。

エピソード

シェネガ・バレーのあるサン・ベニート・カウンティ郡はワインそのものはもちろん、かつて積極的に投資をされたことでも有名である。かつて著名な大学が「冷涼な気候はぶどう栽培に理想的」と分類。そのため1960年代以降、個人投資家により注目を集めてぶどう畑が一面に広がった……という少々変わった歴史のあるエリアでもある。

シェネガ・バレーの代表的なワイン

Pietra Santa Winery/ピエトラ サンタ シェネガ ヴァレー ピノ・ノワール
ニコルス/ジンファンデルセントラル・コースト・シェネガ・ヴァレー

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