コヴェッロ

コヴェッロワインの特徴とは

   

コヴェッロの気候・風土

コヴェッロは、アメリカ西海岸・カリフォルニア州のAVAだ。メンドシーノ郡、ユーケイアの北に位置する円形の地域で、ユーケイアからは車で2時間ほどの距離となる。面積にしてわずか1haほどの、たいへん小さなAVAだ。

土壌はローム層。近隣の山々が太平洋からくる冷たい風を遮る役割を果たしている。そのため気候は大陸性気候に属し、日較差が大きい。

アメリンとウィンクラーの気候区分では、コヴェッロAVAはリージョン3に属する。
これはフランスではモンペリエなど南部やコート・デュ・ローヌ北部、イタリアではロンバルディアやヴェネトといった中部地方と同じ。

ぶどうの品種ではシラー種やサンジョヴェーゼ種、カナイオーロ種の生産に適している。

コヴェッロのワインの特徴

現状では、ここを拠点とするワイナリーは存在しない。ぶどうの栽培についても試行錯誤段階であり、実用に耐えるぶどうはいまだ出荷されていないのが実情だ。

エピソード

北アメリカのAVAの中では、極端に面積が狭い。申請は2006年2月にラルフ・カーター氏により行われた。なお、同様にラルフ・カーター氏の申請で承認されたAVAとして、コヴェッロのすぐ南西に位置するドス・リオスがある。

ラルフ氏はワイナリーを経営してはいないが、長年独自の土壌や地学研究を続けており、この地が高品質なぶどうの栽培に向いていると確信したそうだ。

その理由として、ラルフ・カーター氏は、この地に吹く夏の午後の風が重要であると説明している。これには、過度の熟成によるぶどうの腐敗を防ぐ効果がある。同じような地理的特徴を持った高品質なワイン産地は世界にいくつもある、とのこと。

コヴェッロの代表的なワイン

(現状では日本に輸入されているワインはないようです)

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