ナイアガラ・エスカープメント

ナイアガラ・エスカープメントワインの特徴とは

   

ナイアガラ・エスカープメントの気候・風土

ナイアガラ・エスカープメントは、有名なナイアガラの滝近くに位置するワイン生産地。ニューヨーク州に属している。

Niagara Falls

ナイアガラ地区には、ナイアガラ・エスカープメントと呼ばれる断層が走っており、全長およそ1050km、高さ200mにもおよぶ。オンタリオ湖で温められた空気がこの断層によって留まるため、ナイアガラ・エスカープメントは、ニューヨーク州で最も温暖な地域の1つになっている。温暖な気候と石灰質土壌はフルーツの栽培に適しており、ぶどうだけでなく、その他多くのフルーツもさかんに栽培されている。

Niagara Escarpment Wall High Above

ナイアガラ・エスカープメントのワインの特徴

ナイアガラ・エスカープメントは、ニューヨーク州で最も新しい政府承認のぶどう栽培地域AVAで、2005年に認定された。

ピノ・ノワール種を中心に、メルロー種やカベルネ・ソーヴィニヨン種、シャルドネ種、リースリング種などが栽培されている。またアメリカ品種のナイアガラやコンコードも栽培されている。

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温暖な気候でぶどう育成期が長いことに加え、水や栄養をあまり保有しない石灰質土壌のため、風味や色の優れたぶどうができる。その結果、味や色がしっかりとした、上品なワインがつくられ、高い評価を得ている。

エピソード

ナイアガラ・エスカープメントでは、19世紀からワインがつくられていたが、家庭や地域用にとどまっていた。その後、1990年代後半になってから、ワイン生産地として急成長を遂げた。

ナイアガラ・エスカープメントでは、さまざまなフルーツワインもつくられている。また、温暖な気候とはいえ冬の寒さは厳しく、隣接するカナダのオンタリオ・ナイアガラ地域と同様に、世界で数少ないアイスワインの生産地にもなっている。

Icewine grapes

ナイアガラ・エスカープメントの代表的なワイン

メルロー/アローヘッド・スプリング・ビンヤード
カベルネ・フラン/アローヘッド・スプリング・ビンヤード
カベルネ・フラン/レオナルド・オークス・エステート・ワイナリー
リースリング/レオナルド・オークス・エステート・ワイナリー

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