オーストラリア

オーストラリアワインの特徴とは

   

オーストラリアチリと共にニューワールド・ワイン界を牽引するワイン生産国。世界第6位の生産量を誇る。シラーズの赤やシャルドネセミヨンの白が有名で、非常に良質なワインを産出する。

ワインの特徴

オーストラリアにおけるワイン産業は、雇用・輸出・観光などの面で経済に重要な貢献をしている。世界のワインマーケットの中でも、その生産量と質の両方において重要な役割を果たしてもいる。主要な国際品種をはじめ約130種類以上の葡萄が栽培されているが、シラーズを使ったフルボディ赤ワインは高品質で特に有名である。

また、いわゆる「ニューワールド・ワイン」の先駆け的な存在として、オーストラリアではさまざまな研究と実験がなされてきた。世界中のワイン産地がオーストラリアの先進的な取り組みの恩恵を受け、ワイン醸造技術の向上、あるいはブドウ畑の管理方法といった面でオーストラリアの影響を受けるようになった。

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ぶどうを育てる気候・風土

ぶどう産地の多くは比較的冷涼な大陸南部の沿岸に位置し、気象条件や土壌共にワイン造りに適している。生産地域が広範囲なため、収穫量や品質は例年安定している。

ぶどうの収穫期は北半球のヨーロッパより約6カ月くらい早く、3月から4月。オーストラリアワインの特徴は、醸造してから長い年月をかけて熟成させなくともフレッシュな段階から飲めるところ。初夏にはオーストラリアンサマーヌーヴォーが出荷されて観光客を集めている。

Jacob's Creek. Vines. Barossa Valley SA

ワインの歴史

オーストラリアのワイン造りの歴史は200年余とまだ浅いが、現在は世界でも有数のワイン生産国である。2012年時点の海外輸出量は金額においては世界4位、総量においては世界5位である。生産量はヨーロッパ三大大国、アメリカ中国に続く世界6位、国内のワイン消費量は世界10位である。

wine

ワイン造りが始まったのはイギリス人入植者が到着した後の1820年代。ヨーロッパからの自由移民がブドウの栽培に成功したことからワイン造りが盛んになった。やがてイギリスにワインを輸出するまでになるが、イギリスに輸出を始めた当時オーストラリアでは甘口の酒精強化ワインが主に生産されていた。序々にスティルワインの方が盛んになり現在では全体の90%を占める。近年では、最新技術の導入などにより世界でも指折りの高級ワインも生産されている。

Grange 2004 - Penfolds

ワインの味わい

ワインの格付けは、アメリカにならって、3つに大別されている。ヴァラエタルワインラベルにブドウ品種を表示したワインで、使用するブドウ品種の割合、生産地や収穫年の表示なども定められている。ヴァラエタルブレンドワインでは、ブレンドした割合の多いブドウ品種から表示される。ジェネリックワインは、タイプ名としてヨーロッパの有名ワイン産地を記したもので、品種にこだわりはない日常消費用のテーブルワインである。

最も代表的なブドウの品種はシラーズ(シラー)である。また、南ローヌスタイルのブレンド赤、リースリングに代表される果実味豊かな白、ハイ・クオリティなシャルドネが有名だ。その他主要な国際品種の他、フランスプチ・ヴェルドスペインテンプラニーリョイタリアサンジョベーゼなども導入され始めている。

Jacobs Creek

主な産地

オーストラリアの主なブドウ栽培地域は、南オーストラリア、ヴィクトリア、ニュー・サウス・ウェールズの3つの州で、その他に西オーストラリア、クイーンズランド、タスマニアなども重要な産地を有する。以下にその特徴を紹介しよう。

ニュー・サウス・ウェールズ
南オーストラリアに比べると生産量は少ないが、白ワインの名産地ハンター・バレーを擁する重要な州。このハンター・バレーでは、辛口のセミヨン白が有名だ。州内ではその他、シャルドネ、シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨンヴィオニエなどが作られる。

ノーザン・テリトリー
赤道寄りのため暑い気候のノーザン・テリトリーは、ぶどうの栽培にはあまり適していないと言われるが、その中でもアリス・スプリングス周辺を中心にシラーズやカベルネ・ソーヴィニヨンが栽培されている。

クイーンズランド
オーストラリアの重要な州であるクイーンズランドでは、シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨン、グルナッシュなどを用いた赤ワイン、シャルドネやセミヨンを用いた白ワインが醸造される。主な産地はグラニット・ベルト、サウス・バーネットなどだ。

南オーストラリア
オーストラリア国内の主要なワイン産地であり、全産出量のほぼ半分を占める。シラーズを使用した赤ワインが特に有名であり、白ワインはリースリングが傑出している。主な産地はバロッサ・ヴァレー、エデン・ヴァレー、クレア・ヴァレーなどだ。

タスマニア
タスマニア島では、その起伏に富んだ地形と海風による冷涼な気候を利用したワイン作りが行われている。メインとなるぶどうはピノ・ノワールとシャルドネであり、スパークリング・ワインの生産量も多い。

ヴィクトリア
国内では小さな州であるが、ワイン産地としては重要なヴィクトリア州は、ワイン生産量ランクで3位につけている。海風の影響によりピノ・ノワールやシャルドネがメインに作られる一方、シラーズも多く栽培される。ヤラ・ヴァレーやモーニントン・ペニンシュラが有名な産地で、スパークリング・ワインやデザートワインなど多彩なワインが産出される。

西オーストラリア
オーストラリア国内で最も広大な面積を有する西オーストラリア州だが、ワイン産地は州内の南西の一部に固まっている。ボルドーに似た気候を生かし、カベルネ・ソーヴィニヨン、ボルドー、シラーズなどが栽培される。マーガレット・リバーが最も有名な産地だ

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