ブーズロン

ブーズロンワインの特徴とは

   

フランス東部ブルゴーニュ地方、コート・シャロネーズ地区北部にあるワイン産地。アリゴテ種から造られる白ワインとしては唯一の村名AOCである。

Img1412 Vignes C?te Chalonnaise

地域AOCだったAOCブルゴーニュ・アリゴテ・ブーズロンが1998年に村名AOCに昇格してAOCブーズロンを名乗ることが認められた。行政区画上はブーズロン村とシャセイ・ル・カン村のアリゴテ種で造られる白ワインのみに使用が認められている。
ブーズロンのアリゴテ種から造られるワインは、他とは一線を画す新鮮さと透明感のある果実味、ミネラル分が特徴的である。ワインのスタイルは、どちらかというとシャルドネよりもピノ・グリに似ているとされる。

bouzeron

ブドウ畑は東と南東に面しており標高270~350mに位置している。ブドウ耕作面積は60ヘクタール程。ブーズロンのアリゴテ種は石灰岩が主となる白い泥灰土の斜面の上のみで栽培される。
夏暑く冬は寒い独特のミクロクリマと、表土のほとんどないブーズロンのテロワールにおいて、アリゴテ種は真価を発揮するとされる。低い斜面ではシャルドネとピノ・ノワールも栽培されており、これらから造られるワインはAOCコート・シャロネーズになる。

このAOCのアリゴテ種は果皮が薄く、金色を意味する「ドレ」と呼ばれ特別視されている。ワインの色調は緑がかった淡い黄色で、香りはアカシア、白い花、レモンの香りにミネラル香が加わり、ときにはほのかにバニラの香りがある。新鮮で透明感のある果実味は味わい深く溌剌としており、口に含むとまろやかなコクがある。5年程の熟成を経ることで最良の状態になるとされる。

Domaine A. et P. de Villaine Bourgogne Cote Chalonnaise Les Clous 2004

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