レニエ

レニエワインの特徴とは

   

フランス東部ブルゴーニュ地方、ボージョレー地区の赤ワインの村名AOCであるクリュ・ボージョレーのひとつ。1988年にボージョレー・ヴィラージュから昇格した。

Eglise de R?gni? Durette

ボージョレー地区はブルゴーニュ地方の最南に位置するが、そのなかで最良の10の地区に認められたクリュ・ボージョレーはボージョレー地区の北部に集中して位置している。そのなかで南部に位置するのがこのAOCで、ブドウ耕作面積は約400ヘクタールである。南向きの日当たりのよい畑が、標高250~500メートルの斜面に広がる。土壌は主に花崗岩で、砂地と小石が混ざっている。

ボージョレー・ワインはガメ種100%で造られることで知られ、このAOCも同様である。ボージョレー・ワインには軽めの味わいのものが多いが、比較的フルボディのものが集まるクリュ・ボージョレーのなかでもこのAOCのワインは最もフルボディなワインのひとつである。赤スグリやラズベリー、フランボワーズなどの赤い果実の香りが特徴的で、爽やかで繊細な柔らかいワインが造られる。長期熟成には向かず、収穫の翌年から5年以内の飲むのが適しているとされる。

AOC Regni? Hospices de Beaujeu.JPG
AOC Regni? Hospices de Beaujeu” by JPS68Own work. Licensed under CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons.

AOC名は産地であるレニエ・デュレット村からつけられている。なお、このAOCの西の奥にはボージョレーの名前の由来となった小さく魅力的な古都ボージョ(Beaujeu)の村落がある。現地の生産者の間では、AOCレニエにあたる土地がボージョレー地区の中では最も古い畑であるとの伝承があり、古代ローマ人によってブドウ栽培が始められたと言い伝えられている。ただし、同様の伝承がAOCジュリエナでも言い伝えられており、それぞれの生産者が各々の土地が最も古い歴史があると主張している。

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