ヴァン・ド・コルス・カルヴィの気候・風土
ヴァン・ド・コルス・カルヴィは、コルシカ島(コルス島とも)北西部のバラーニュ地方にある都市の1つ。人口6000人程度の港町で、観光都市としても人気が高い。
北西部とはいえ気候は温暖で、夏の暑いときには40度前後まで上がることも。しかし日本の夏とは違って湿度が低く、じめじめするような不快感はあまりない。1年を通して雨が少なく、冬季には雨の日がやや多くなるものの、総じて降水量は少なめだ。
土壌は花崗岩が風化した砂質に覆われているが、深層部は粘土砂質。水ハケが良いため、ぶどうの栽培に適している。
ヴァン・ド・コルス・カルヴィのワインの特徴
ヴァン・ド・コルス・カルヴィで栽培されているぶどうの品種は、スキアカレロ(シャッカレロ)やシラー、ニエルッキオ、グルナッシュなどの黒がメイン。ワインは、赤・白・ロゼのすべてが醸造されている。
赤は黒い果実や桑の実、グリオット、カシス、スパイスなどの香りが豊か。やや強めのアタックが印象的で、しっかりとした構成ながら繊細さも併せ持つ。味わいは、前述した果実の香りに加え、後口にはスパイシーさも感じられる。
白は、グリルとフローラルの香り。ミネラル感があり、フレッシュさと丸みのある優しさのバランスに優れる。ロゼは豊かで、濃厚なフランボワーズのような赤い果実の香りを感じられるのが特徴。酸がしっかりしており、スグリの実のような風味と、ほのかなタンニンも楽しめる。白・ロゼともに、穏やかな辛口。
エピソード
コルシカ島の中でも、カルヴィは日本人観光客から特に人気が高い。風光明媚な土地であること、コロンブスが生まれたとも言われる城砦があることに加え、ワインもその理由の1つ。カルヴィのワインは、海沿いで採れたぶどうから醸造するため、独特の味わいがある。上質なチーズも作られているので、ワインとチーズのマリアージュが楽しめるのも魅力だ。
ヴァン・ド・コルス・カルヴィの代表的なワイン
コルス・カルヴィ・ヴィニョラ・ルージュ/コルス・カルヴィ・ヴィニョラ・ブラン
コルス・カルヴィ・ヴィニョラ・ロゼ/コルス・カルヴィ キュヴェ・ヴィニョーラ
コルス・カルヴィ・キュヴェ・ヴィニョラ・ロゼ