ヴァン・ド・コルス・フィガリの気候・風土
ヴァン・ド・コルス・フィガリは、南フランスの地中海に浮かぶコルシカ(コルス)島にあるワイン産地。コルシカ島は昔、ギリシャ人によって植民地とされ、それがきっかけでブドウ畑が作られるようになった。
「ヴァン・ド・コルス・フィガリ」とは、「コルシカ島・フィガリ村のワイン」といった意味。コルシカ島には、フィガリ村を含め、カルヴィ村、ポルトヴェッキオ村など、ワイン産地として有名な5つの村があり、これらの村だけが「ヴァン・ド・コルス」の後に自分たちの村の名前を付けてワインを売り出すことが許されている。
フィガリ村は、コルシカ島南端にあって景勝地として知られるボニファシオの少し北に位置し、フィガリ=シュド・コルス空港がある。
コルシカ島は地中海性気候で、温暖で涼しい気候と太陽の強い日差しによってワインに適したブドウを育てやすい環境だ。フィガリ村で生産されたワインを含め、コルシカ島では年間約4000万lものワインが生産されている。
コルシカ島の土壌は、主に花崗岩質と片岩質。フィガリ村には特に水ハケと風通しのいい花崗岩質が多く、このこともブドウ作りに良い影響を与えている。
ヴァン・ド・コルス・フィガリのワインの特徴
ヴァン・ド・コルス・フィガリは、ブドウのフルーティで繊細な味が特徴。濃過ぎず少し薄い味で舌触りが滑らかなため、とても飲みやすいワインに仕上がる。
ヴァン・ド・コルス・フィガリは、赤ワインも白ワインも楽しむことができる。赤ワインづくりには、ニエルキオ、シアカレルー、グルナッシュ、そして極少量のカルカヨール種を、白ワインづくりにはヴェルメンティーノ種というぶどうの品種を使っている。ちなみにカルカヨール種は、この地区独自の品種。色が濃いワインが出来上がり、長い期間熟成させるのに適したワインをつくることができる。
エピソード
コルシカ島でワインがつくられ始めたのは、紀元前にもさかのぼる。ブドウの種類はイタリアのものも多く、ヴァン・ド・コルス・フィガリを含め、コルシカ島でつくられるワインは、イタリアとフランスのワインが融合したような味わいを楽しむことができる。
ヴァン・ド・コルス・フィガリの代表的なワイン
ヴァン・ド・コルス・フィガリ ブラン
ヴァン・ド・コルス・フィガリ ルージュ
ヴァン・ド・コルス・フィガリ ロゼ