クレピー(ヴァン・ド・サヴォワ・クレピー)の気候・風土
クレピー(ヴァン・ド・サヴォワ・クレピー)は、スイス・ジュネーブの北東に位置し、フランスとスイスにまたがるレマン湖の南にある。ドゥベーヌ、バレゾン、ロワザンの3つの村が含まれる小さな産地だ。
土壌は泥灰質や粘土質の混じる石灰質で、白ワインの栽培に適していると言われている。この地域の豊富な日光をよく浴びるように、斜面を使ってブドウが栽培されている。
冷涼な地域だが、レマン湖の影響もあり比較的暖かい。降水量が非常に多いが、水はけのよい土地であるため、ブドウ栽培に適している。
1948年から2009年までは「クレピー」として、それ以降は同意した生産者によって「ヴァン・ド・サヴォワ・クレピー」としてワインを流通させている。ヴァン・ド・サヴォワの名前を付けたほうが、マーケティング的に利点が大きいと判断したためである。
クレピー(ヴァン・ド・サヴォワ・クレピー)のワインの特徴
クレピー(ヴァン・ド・サヴォワ・クレピー)では、地元固有のブドウ品種であるシャスラを100%使用した白ワインのみが生産されている。シャスラはもともと食用として地元で栽培されていた種類。熟成の時期が早く、果汁が多くて香りが強い。
濃い目の色合いを持ち、軽やかで繊細で酸味の効いた辛口の白。個性のあるシャスラの果肉を使用したワインは微発泡性で、ナッツやフローラルを感じられる独特のニュアンスを持つ。
淡水魚のフライのほか、チーズフォンデュにもよく合うワイン。ほとんどが若飲みタイプだ。
エピソード
風光明媚な高級リゾート地としても知られており、フランスの詩人で作家、そして政治家であったラマルティーヌや哲学者のルソーに愛された土地でもある。また、すぐ近くに、ミネラルウォーター“エビアン”の産地として有名なエヴィアン・レ・バンの町があり、クレピーで栽培されるブドウがいかに質の良い水の恩恵を受けているのかがよく分かる。
クレピー(ヴァン・ド・サヴォワ・クレピー)の代表的なワイン
クレピー ラ・ペルシェット
クレピー・グット・ドール