カバルデス

カバルデスワインの特徴とは

   

カバルデスの気候・風土

カバルデスは、フランス南部のラングドック・ルーション地方のオード県北西部に位置する。古代ローマ時代の要塞都市として有名なカルカソンヌの北に広がる18カ村がAOCとして指定されている。

Parcelle de syrah en Cabard?s

標高約200~400mにある約650haのぶどう畑はほとんどが南向きで、土壌は小石混じりの粘土石灰質。標高が高くなるにつれ、花崗岩や片岩の土壌となる。

地中海地方に含まれるが、大西洋からの影響も受けるため、気候は温暖。恵まれた日照量と、山からの冷涼な風がぶどう栽培に適した気候を生み出している。

カバルデスのワインの特徴

カバルデスは、1999年にAOVDQSからAOCへ昇格した。赤ワインロゼワインのAOCを持つが、製造されるワインの90%以上が赤ワインとなる。

AOC Cabard?s rouge 2011

南フランスとボルドーを結ぶ地点に位置することから、南仏(地中海)品種とボルドー(大西洋)品種をそれぞれ40%以上使用するように規定されている。南仏品種はグルナッシュシラー、ボルドー品種はカベルネ・ソーヴィニヨンカベルネ・フランメルローなど。

南仏とボルドーの品種がブレンドされた複雑な味わいが特徴で、凝縮された南仏ワインらしい果実味とスパイス香、細やかなタンニンが感じられる。

エピソード

カルカソンヌは、古代ローマ時代から中世にかけて徐々に築かれた要塞都市(シテ)で、1997年にユネスコの世界遺産に登録された。

carcassonne

スペイン国境近くのナルボンヌからボルドー方面へ向かう道の途上にあり、地中海と大西洋を結ぶ位置にあるため、古くから軍事上の要衝とされてきた。19世紀に入ってからは、ワインの交易も盛んに行われるようになってきた。

カバルデスの代表的なワイン

カバルデス グランド・レゼルヴ / シャトー・ヴァントナック
カバルデス・ラ・ソヴァージュ / フォン・ジュヴェナル
カバルデス・ル・シュック / タリ家
シャトー・ド・ペノティエ・カバルデス / シャトー・ド・ペノティエ
プティ・タリュオス / タリュオス
カバルデス・キュヴェ・エクスキーズ /
エスプリ・ド・ペノティエール カバルデス / シャトー・ド・ペノティエ

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