リムーの気候・風土
リムーは、フランス南部のラングドック・ルーション地方西部に位置する。地中海から50kmほど離れ、ピレネー山脈とコビエール山脈に挟まれた高台のため、南フランスの中でも比較的冷涼な気候となる。
ブドウ畑の多くは250m前後の丘陵地にあり、土壌は粘土石灰質。十分な日照量と適度な降雨量、コルビエール山脈で和らげられた海風が、高品質な白ブドウの生産に適した環境を生み出している。
“Vignoble de Limoux” by jmt-29 – https://www.flickr.com/photos/jmt-29/2400948787/. Licensed under CC BY 2.0 via Wikimedia Commons.
リムーのワインの特徴
リムーは、発泡性ワイン(スパークリングワイン)が有名。主に白ブドウ品種のモーザック、シュナブラン、シャルドネで作られている。最も古い品種とされるのはモーザックで、素朴で生き生きとした酸味が特長となる。二次発酵はボトル内で行われる。
AOCワインは、「ブランケット・メトード・アンセストラル」「ブランケット・ド・リムー」「クレマン・ド・リムー」の3つ。そのうち、フランスで最も古いAOCのブランケット・ド・リムーは、モーザックを90%、シュナブラン、シャルドネを10%使用している。
糖分を一切加えない伝統製法で作られ、アルコール分は8%前後と低く、飲みやすい。口当たりは滑らかで、フレッシュなリンゴのような香りと酵母からくるトーストのような香りが感じられる。
他に、2004年にAOCに昇格した赤や白ワインもある。
“Limoux blanquette 05161” by Pinpin – Own work. Licensed under
“>CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.
エピソード
リムーの発泡性ワインは、1531年、サン・ティレール修道院でボトルのワインが発酵し、泡立っているのを修道士が偶然見つけたのが起源とされる。
17世紀にドン・ピエール・ペリニヨンが作ったシャンパーニュよりも1世紀早く、「世界最古の発泡性ワイン」とも言われている。
リムーの代表的なワイン
ブランケット・メトード・アンセストラル
ブランケット・ド・リムー / ドメーヌ・ロジェ
クレマン・ド・リムー / ドメーヌ・ロジェ
ドメーヌ・ロジエ ブランケット・ド・リムー / ドメーヌ・ロジェ
クレマン・ド・リムー ル・クロ・デ・ドモワゼル / ドメーヌ・ジ・ロレンス
プリマ・ペルラ クレマン・ド・リムー ロゼ ブリュット / ドメーヌ・マルティノル