リヴザルト/ミュスカ・ドゥ・リヴザルト

リヴザルト/ミュスカ・ドゥ・リヴザルトワインの特徴とは

   

リヴザルト/ミュスカ・ドゥ・リヴザルトの気候・風土

リヴザルトは、南仏のワイン産地、ルーション(ラングドック・ルーション)地方の南部に位置し、8000haもの広大な栽培面積を誇る。

地中海とピレネー山脈に挟まれた、ルーション東部の86村とフィトゥー地区の9村が含まれ、河川域にある礫の多い段丘にぶどう畑が広がっている。

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Canig? – Vinyes a Ribesaltes” by Josep Renalias – Own work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.

ミュスカ・ドゥ・リヴザルトは、リヴザルトのエリアに加え、同じルーション地方のモーリーバニュルス地区の村が産地に加わったAOC。ルーションの大部分を占めている。

この地区は、夏に暑く乾燥した地中海性気候で、ピレネー山脈から吹き降ろす強風が頻繁に吹くことから病害が少なく、ぶどう栽培に適している。また、痩せて乾燥した土壌は、頁岩、片麻岩、花崗岩、石灰質、粘土質、シスト質で構成され、変化に富んだテロワールで栽培されたぶどうから、性質の異なるワインが生産されている。

リヴザルト/ミュスカ・ドゥ・リヴザルトのワインの特徴

リヴザルトでは、グルナッシュやマカブーなどを主要品種に、還元的熟成をしたグルナ、化的熟成をしたテュイレやアンブレなど、さまざまな過程を経てぶどうを熟成させ、多様なワインがつくられる。価格は比較的リーズナブルで、デザートワインとしてチョコレートなどと合わせることができる。

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Denominacio d’origen Ribesaltes” by SlasticOwn work. Licensed under Public Domain via Wikimedia Commons.

ミュスカ・ドゥ・リヴザルトでつくられるのは、ミュスカ・アレクサンドリアやミュスカ・ア・プティ・グランを使ったミュスカ100%の天然甘口ワイン。フルーティーな香りと独特の甘味があり、フルーツのデザートなどと合わせて楽しむことができる。

エピソード

リヴザルトは、ルーションでも天然甘口ワインの生産量が最も多い地区だ。1972年にAOCとして認められ、当初は赤ワイン白ワインのみだったが、2011年にはロゼワインが新たに認められた。

ミュスカ・ドゥ・リヴザルトは、1956年にAOCに認定されている。年の最初に収穫されたぶどうでつくられるミュスカ・ドゥ・リヴザルトは、「ミュスカ・ド・ノエル」(クリスマスのミュスカ)と呼ばれ、11月下旬の解禁後には、クリスマスのデザートなどと合わせて楽しまれる。

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Rivesaltes tuil? 2” by Marianne CasamanceOwn work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.

リヴザルト/ミュスカ・ドゥ・リヴザルトの代表的なワイン

リヴザルト/シャトー・シスケイユ
リヴザルト/ドメーヌ・ラ・ソビレーヌ
リヴザルト/ ドメーヌ・サン・ジャン・ダルマン
リヴザルト/ドメーヌ・ド・ラクレッセ
リヴザルト・アンブレ/ドメーヌ ベルトラン ベルジェ
ミュスカ・ドゥ・リヴザルト/ドメーヌ・カズ
ミュスカ・ドゥ・リヴザルト/マ・ザミエル

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