秋田県

秋田県ワインの特徴とは

   

紫波郡紫波町は岩手県内生産量の約半分を占めるブドウ産地でありながら、2005年に醸造が開始されるまでワインは造られていなかった。自園自醸ワイン紫波は、町内のブドウ農家と自社農園で栽培したワイン専用品種を使用した新しいワイナリーである。

自園自醸ワイン紫波は岩手県中部に位置し、盛岡市から南に約20kmに位置する紫波(しわ)町にあるワイナリーである。地域の農家の栽培した良質なブドウを使用し、紫波町内で醸造している。1998年にブドウ栽培農家の有志が土づくりの研究を始め、ワイン専用種によるワインの開発が進められ、2005年にメルローなどが初収穫された。

品種はメルロー、カベルネ・フランミュラー・トゥルガウリースリング・リオン、ケルナー等。日本ではまだまだ少ないリースリングも、専門家の高い評価を受けて増やしている。数量限定のためワイナリー売店でしか売っていない特別醸造ワインも多い。

自園自醸とは、自分たちの畑から生まれたブドウを自分たちのワイナリーで醸造すると言う意味でブルゴーニュなどで使われているドメーヌと同じコンセプトである。現在、年間収穫量は50トン、ワインの生産量にして4000ケース程度の小規模ワイナリーでありながらも、ステンレス製タンクは20台を揃え、小さなワイナリーならではのアプローチでワインに磨きをかけている。栽培の研究にも余念が無く農家同士が研究し合い試験栽培で新しい品種にもチャレンジする他、ブルゴーニュまで足を運び土壌の研究・調査も行っている。

2010年2月に発売されたワイン雑誌「ワイナート」で、ワイン評論家の田中克幸氏が2009年に飲んだベスト・ワインに「紫波物語・無ろ過生詰めリースリング2008」を選んだことで、このワイナリーは全国的に知られるようになった。

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