フミージャ

フミージャワインの特徴とは

   

フミージャの気候・風土

フミージャは、スペイン南東に位置するムルシア州の北部にあるワイン生産地。

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夏は非常に暑く40℃に達し、冬は氷点下まで冷え込むといった、寒暖の激しい大陸性気候。日照時間は非常に長く、年間3000時間にもおよぶ。一方、降水量は年間300ミリと極端に少ない。このため非常に乾燥しており、植物の栽培には厳しい環境である。

一方、土壌は石灰質を中心に砂質や粘土質も含まれており、ぶどう栽培に適したものとなっている。

フミージャのワインの特徴

フミージャで栽培されているぶどう品種は、おもに地元原産のモナストレルである。フミージャのワインには、カベルネ・ソーヴィニヨンメルローシラーも使用されているが、赤とロゼワインには、モナストレルを最低50%使用しなければならない。

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モナストレルからつくられるフミージャのワインは、果実味が豊かで力強い。さらに、フミージャには、ピエフランコと呼ばれる接木をしていない木が多く残っているため、産出されるワインは、質が高く、個性的という評価を受けている。

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エピソード

数十年前まで、ムルシア州のフミージャやイエクラのワインは、骨太の粗野なスペインワインとして有名だった。厳しい栽培環境のもと、アルコール度数は18度とシェリー並みに高く、非常に野性味にあふれた赤ワインがつくられていた。

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しかし、19世紀末の害虫フィロキセラの大発生を契機に、ワインの質を向上させるため、ぶどう栽培の改善が始まった。さらに、フレッシュでフルーティーなワインの需要が高まったこともあって、近年、フミージャでも軽めのワインがつくられるようになった。

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フミージャの代表的なワイン

・ボデガス・カーサ・カスティージョ・ピエ・フランコ
・ボデガス・ルソン・アルマ・デ・ルソン
・ボデガス・サン・イシドロ・ジェミナ・プレミアム・レセルバ
・ボデガス・ルソン・ルソン
・ボデガス・サン・イシドロ・ラクリマ・クリスティ・デ・サン・イシドロ

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