ワイン用語集

クレマン

クレマンの意味/解説

クレマン(Crémant)とは、スパークリングワイン(発泡性ワイン)の一種で、フランスシャンパーニュ以外の地域でシャンパンと同じ製法で作られたものを指す。

スパークリングワインの総称としてシャンパンと言われることが多いが、シャンパンはシャンパーニュ地方産のスパークリングワインのみ名乗ることができる呼称。それ以外の地域において、シャンパンと同じ製法でつくられたワインは、クレマンと呼ばれる。

クレマンの由来は「泡が半分取り除かれたシャンパン」、つまり「泡が優しいシャンパン」。その名の通り、泡がきめ細やかで、エレガントさを伴った繊細な味わいを特徴としている。
アルコール度数は11.5%と比較的低く定められており、その飲みやすさも人気の1つ。

クレマンは1975年にフランスのAOC(原産地統制名称)を取得し、法的に認められたスパークリングワインとなった。
以前は高価なシャンパンと、発泡するだけの低品質なスパークリングワインの間に大きなギャップがあった。
しかしクレマンはその中間に位置し、一般の人々に広く親しまれるスパークリングワインとしての地位を獲得している。

シャンパンより安価だが、その味わいはシャンパンに負けず劣らず高品質。アルザス、ダルザス、ロワールブルゴーニュなど、香り豊かな白ワインの産地において優れたクレマンが数多く生産されている。

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