サンジョベーゼ

サンジョベーゼとは――味の特徴、おすすめワイン、主な産地をチェック

   

サンジョヴェーゼの意味/品種

サンジョヴェーゼ(Sangiovese)とは、イタリア中央部のトスカーナ地方原産の赤ワイン用ブドウ品種。イタリア全土で最も普及している品種で、特にトスカーナ地方を代表するキャンティ地区、キャンティクラシコ地区の主要品種として有名である。

最近のDNA鑑定により、この品種の先祖はチリエジョーロとカラブレーゼ・モンテヌオヴォではないかとされている。通説では古代ローマ時代にはエトルリア人によって栽培されていたとされるが、史実では酷似する名前の品種がトスカーナ地方で16世紀頃から栽培されたとある。

トスカーナ地方で広く知られるようになったのは18世紀初頭で、キャンティクラシコ地区の有名ワイナリー、バローネ・リカーソリのレシピでは19世紀から主要な原料であった。

Chianti Country-4

サンジョヴェーゼの主な産地

サンジョベーゼ系ブドウはイタリアで最大の栽培面積を持ち、果実味豊かな新鮮なものから重厚な長期熟成型のものなど、果皮の色の違いを含めて少なくとも14種以上のクローン(亜種)を持つ。

そのひとつであるサンジョベーゼ・グロッソ(あるいはブルネッロ)は、濃密な超熟ワインであるブルネッロ・ディ・モンタルチーノヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの原料として知られる。

トスカーナ州南部のグロセート県では同様に亜種のひとつであるモッレリーノを使ってモレッリーノ・ディ・スカンサーノが生産される。コルシカ島にある亜種ではニエルッキオがある。
スーパートスカーナと呼ばれるVDTテーブルワイン)やIGT(地酒)クラスの高品質ワインはこの種を中心に作られるものが多い。

fiasco di chianti // monteriggioni

サンジョヴェーゼの味わい/香り

非常に濃いルビー色で、強い味とやや強い渋みがある。香りがやや弱いとされるが、イチゴやサクランボなどフレッシュな果実香、茶葉やスミレのフローラル香やスパイス香を持つ。十分に熟成すると酸味が弱まり、熟したプラムなどの果実の香りが強まり、コクのあるワインになる。

この品種は晩熟で、暑い年には濃厚でアルコール分が高く、長期熟成に耐えるワインが造られる。冷涼な年には酸が高くタンニンが強くなる特徴があり、過剰生産では酸がいっそう強められ色が薄くなりがちで早く褐変が始まる。

Vignamaggio Villa and Winery (Chianti)

サンジョヴェーゼの特徴

果皮が薄いため、秋に降雨が多い気候では腐敗菌に冒されやすい側面がある。
トスカーナの粘土質や石灰質の土壌が最適だが、栽培土壌の選り好みの少ない多産品種なので、近年では南北アメリカのほか世界各地でも栽培されており、イタリア起源の品種としては唯一国際的な品種である。

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