ブルゴーニュ, ワイナリー

ウィリアム・フェーブル

   

特徴・ポイント

ウィリアム・フェーブル(William Fevre)はフランスブルゴーニュ地方で19世紀からシャブリをつくり続けているドメーヌ。フランスで最も権威のあるワインガイド『ル・メイユール・ヴァン・ド・フランス』は、ウィリアム・フェーブルのシャブリを「最もピュアで、最もエレガントな白ワイン」と評し、監修者2人が「最高の白ワイン」4本のうちの1本にウィリアム・フェーブルの白ワインを挙げている。

ワインづくりのこだわり

所有畑は区画ごとに細かく管理し、畑ごとの個性をワインへ反映させている。シャブリでは機械を使ってぶどうを収穫するつくり手も多いが、ウィリアム・フェーブルは全て手作業。新樽の使用をできるだけ避けることで樽の香りがワインに移らないようにして、シャブリならではのミネラル感とフレッシュさを前面に出している。
2008年よりビオロジック農法を取り入れ、2014年には最も高い認定レベル「農法レベル3」を取得している。

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代表的なワイン

ウィリアム・フェーブル シャブリ プルミエ・クリュ ヴァイヨン

プルミエ・クリュ(1級畑)「ヴァイヨン」でつくられるシャブリのお手本とも言うべきワイン。
新樽を使用せず、シャルドネのフレッシュ感とミネラル感を十分に生かした味わい。透明感のある味が感じられ、牡蠣など、生の魚介類に良く合う。

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ウィリアム・フェーブル シャブリ グラン・クリュ ブーグロ

グラン・クリュ(特級畑)「ブーグロ」でつくられるリッチな味わいのシャブリ。ウィリアム・フェーブルは「ブーグロ」の約半分(4.2ha)の畑を所有している。
果実の凝縮感を感じさせる濃い色合いと、しっかりとしたボリュームのある果実味が特徴。2006年ヴィンテージは「シャブリワイン・コンクール」で金賞を受賞した。

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ウィリアム・フェーブル シャブリ グラン・クリュ レ・クロ

特級畑「レ・クロ」で造られるシャブリの最高峰。ウィリアム・フェーブルは「レ・クロ」の中でも最高と言われる上部南向きの区画を多く所有している。
グラン・クリュの長所を集めたような味わいで、ポテンシャルの高いワイン。「ブーグロ」同様、2006年ヴィンテージは「シャブリワイン・コンクール」で金賞を受賞している。

2011 Chablis Grand Crus Les Clos from Domaine William Fevre

ワイナリーの歴史

ウィリアム・フェーブルは、フランス・ブルゴーニュで1850年に創設された。

1950年代の終わりに家業を継いだ10代目当主であるウィリアム・フェーブル氏が1950~60年代にかけて積極的に畑を買い増し、1970年代には既に現在と同程度の面積の畑を所有していた。

1998年、後継者がいなかったことからドメーヌは売りに出され、シャンパーニュの名門アンリオ家の手に渡った。

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ウィリアム・フェーブルの類い稀なポテンシャルを持つ畑を手にしたジョセフ・アンリオ氏は、若手醸造家のディディエ・セギエ氏を醸造責任者に迎え、次々と改革を行った。

その結果、世界中のワイン評論家からシャブリ最高峰の評価を与えられるトップレベルのシャブリ生産者となっている。

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