シャンパーニュ, ワイナリー

ルイ・ロデレール

   

特徴・ポイント

ルイ・ロデレール(Louis Roederer)は、1776年に創設されたシャンパーニュの老舗メゾンだ。2016年9月1日に発表されたシャンパーニュ&スパークリングワイン世界選手権2016において「シュープリーム・ワールドチャンピオン」をはじめ、3冠に輝いた。

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ワインづくりのこだわり

240ha、410区画もの広大な自社畑を有する(2013年時点)。
ぶどうづくりは馬耕や農業暦などを活用するビオディナミ農法に則り、ルミュアージュ(動瓶)などの全工程は職人による手作業だ。
マロラクティック発酵は行わず、オーク樽により熟成される。セラー熟成期間は平均5年間で、他のシャンパーニュと比較しても非常に長い。

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代表的なワイン

ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール

ピノ・ノワール65%とシャルドネ35%。2009年には少量のピノ・ムニエが使用された。
熟成期間はセラーで平均5年、引き後さらに6カ月かけられる。ドザージュ(甘味調整)は行われない。
果実系の香りに続いて、ヘーゼルナッツやアーモンドなどの焼いた果物、そして柑橘系や山椒を思わせるすっきりとしたアロマが続く。濃厚でクリーミーな口当たりに、長期熟成を経た果実の芳醇な味わいを堪能できる。

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ルイ・ロデレール クリスタル

ピノ・ノワール55~60%にシャルドネをブレンド。ヴィンテージによって1L当たり8~10gのドザージュ(甘味調整)を施す。
白桃や杏、アプリコットを思わせる濃厚な果実味に加え、石灰質土壌に由来するメンソール、チョークのようなキレのある味わいも感じられる。

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ルイ・ロデレール ブリュット・ヴィンテージ

ピノ・ノワール70%にシャルドネ30%。熟成はセラーで平均4年、澱引きを経てさらに6カ月と時間をかける。ドライフルーツやアーモンド、トースト、チョコレート、キャラメルなどが混じり合った芳醇で豊かな甘味となる。
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ワイナリーの歴史

企業家のルイ・ロデレール氏は1833年にメゾンの経営を譲り受け、メゾン名を自らの名称に改名した。以降、現在に至るまで家族経営を貫き通している。

現在は7代目に当たるフレデリック・ルゾー氏が経営しており、フランスのみならずカリフォルニアなど世界中にワイナリーを展開している。

Louis Roederer

「ルイ・ロデレール クリスタル」は、1876年に当時のロシア皇帝・アレクサンドル2世の要望によりつくられた。皇帝がロデレールをいたく気に入り、自分専用のキュヴェをつくるよう依頼したことがきっかけだ。

高貴さを強調するためシャンパーニュは平底のクリスタルガラスのボトルに詰められ、それが名称の由来となった。クリスタルの2002ヴィンテージは、先日行われたシャンパーニュ&スパークリングワイン世界選手権2016において「シュープリーム・ワールドチャンピオン」「ベスト・フレンチ・スパークリングワイン 2016」の2冠に輝いた。

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