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中国地方は、岡山県の他に島根県、鳥取県、山口県、広島県が含まれる。中央に横たわる中国山脈の両側、つまり山陰と山陽で気候は大きく異なり、山陰は積雪が多く、鳥取県や島根県の内陸部は豪雪地帯として指定されている。一方、山陽は年間を通じて雨が少ない温暖な気候だ。

この中国地方の南東部を占める岡山県は、兵庫県・鳥取県・広島県・香川県に隣接しており、瀬戸内海の恩恵を受けた温暖な気候が特徴だ。

ぶどう、桃、梨など果物の生産が盛んで、他にも米、ナス、レンコン、椎茸、ニラ、松茸といった農産物が多く収穫される。中国山脈近くでは畜産業も多く営まれている。

一方で、第二次世界大戦以降には、工業地帯が拡大した。また、縫製業も盛んで、学生服の出荷額が全国1位だ。

岡山県でワイナリーを営むのは、赤盤市にある是里ワイナリー、サッポロワイン岡山ワイナリー、倉敷市のふなおワイナリー、新見市のテッタ・ヴィニュ、真庭市のひるぜんワインなどがある。

岡山県特産のぶどう、マスカット・オブ・アレキサンドリアを原料にしたものから、リースリングやシャルドネ、メルロなどワイン専用品種を原料にしたもの、山葡萄を原料にしたものなど、多種多様なワインが作られている。

【岡山県の主な生産地】
<真庭市>
真庭市のひるぜん高原では、山葡萄を原料としたワイン作りに、ひるぜんワインが取り組んでいる。人工的に栽培されたぶどうとは違い、野生の山葡萄から良質な木を選抜し、長年の試行錯誤の後、良質のワインを製造することに成功した。
山葡萄には普通の黒ぶどうよりも多くのポリフェノールが含まれると言われている。ひるぜんワインでは、山葡萄のみで作られたワイン、および山葡萄とマスカット・ベーリーAをブレンドさせたワインの両方を醸造している。