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本州の中西部に位置する近畿地方には、一般的に京都府・大阪府・三重県・兵庫県・滋賀県・和歌山県が含まれる。関東地方に次ぐ日本第2の都市圏・経済圏であり、食事や芸能など関東とは異なる一大文化圏を形成している。また、地域により太平洋側気候、日本海側気候、瀬戸内海式気候の3つの気候に大きく分かれる。

大阪府は近畿地方の中部にあり、京都府・奈良県、兵庫県・和歌山県と隣接している。府域全体が瀬戸内海式気候に属し、年間を通じて温暖な気候だ。夏季はヒートアイランド現象により、夜間も気温があまり下がらない。冬季は積雪がほぼなく、冷え込みもあまり厳しくない。

農業よりも工業のイメージがある大阪府だが、春菊やふき、小松菜、ぶどう、水茄子などの栽培が盛んだ。

前述のようにぶどうは全国7位の生産量を誇るほど栽培され、ワインも醸造されている。中河内地域に属する柏原市、および隣接する羽曳野市は、山に囲まれた降雨が少ないエリアであり、ヨーロッパ種や国産種のぶどうを作っている。中には個性的な質の高いワインを作るワイナリーもあるため、注目を集めている地域だ。

【大阪府の主な生産地】
<柏原市>
柏原市には、西日本で最も古いワイン醸造所・カタシモワイナリーがある。80年代からヨーロッパ品種の栽培を始め、いち早く減農薬にも取り組むなど、カタシモワイナリーの姿勢は現代的なワイン作りの先駆けと言えよう。
また、たこ焼きに合わせるスパークリングワインを発売するなど「日常的な食事に合わせるワイン」という姿勢を大切にしている。

<羽曳野市>
羽曳野市では、飛鳥ワイン、河内ワイン、仲村ワイン工房などがワインを醸造している。昭和初期からワインを作っている羽曳野市だが、現在ではカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、甲州、デラウェア、シャルドネなどを使用した多種多様なワインが生産される。
中でも仲村ワイン工房は、ぶどうを1粒ずつ手で選別するなど手のかかったこだわりのワイン作りをしており、愛好家から大きな信頼を寄せられている。