カシス

カシスワインの特徴とは

   

カシスの気候・風土

カシスは、プロヴァンス地方にあるマルセイユの東15kmに位置する。1936年に、プロヴァンス地方で初めてA.O.C.に認定された。ぶどう栽培面積はおよそ180haと小さい。

ぶどう畑は、海に面した標高400mの急斜面にある。そのため、フランス南東部に特有の冷たく乾燥した北風「ミストラル」の影響を受けない。また、地中海からの湿った風により、乾燥から守られている。

プロヴァンス地方全体において、海岸沿いの山脈が織りなす地形が、複雑なミクロクリマをつくり出している。地区の中でもカシスやバンドールは地中海の温暖な気候の影響を受けている地域と言える。

日照時間は、年間3000時間にもおよぶ。太陽の恵みと痩せた石灰岩質の土壌が、高品質なワインを産み出している。

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カシスのワインの特徴

ロゼワインの生産が多いプロヴァンス地方にありながら、カシスでは、白ワインが多くつくられている。ロゼや赤ワインも生産されているが、白ワインの生産量は群を抜いており、カシス産ワインの70%以上を占める。

南フランスで良い白ワインを見つけるのは、非常に難しいと言われているが、カシス産の白ワインは別格。品質の高い素晴らしい白ワインとして知られている。だた、生産者によって品質の差があることも否めない。

カシス産の白ワインは、主に白ぶどう種のクラレットとマルサンヌを使用してつくられる。辛口だが味が少なくマイルドな白ワインとなっている。

ボディは比較的しっかりとボリューム感があり、ハーブの香りが特徴的で、ミネラル感も楽しめる。そのため魚介料理と抜群の相性を誇る。ロゼとごくわずか生産される赤ワインについては、バルバルーやカリニャン、サンソー、グルナッシュが使われる。

2009 Domaine du Bagnol Cassis

一押しのワイナリー/当たり年

カシスの生産者のうち、各方面にて高評価を得ている生産者として、クロ・サンテ、ドメーヌ・デュ・パテルネル、ドメーヌ・デ・バニョール、シャトー・デ・フォンクリュース、ドメーヌ・デ・ラ・フェルメ、シャトー・バルバノー、クロ・ダビッツィなどが挙げられる。
なお、南フランス地方のワインは2010年、2013年が特に良いとされるが、その他の年も外れはなく、また早飲みタイプのワインが多いため、生産年をあまり気にせず購入ができる。
全般的にリーズナブルな価格・値段で販売されている。

エピソード

カシスは、紺碧の海と街並みが美しく、南フランスの避暑地となっている。マルセイユからカシスへと続く海岸線には、美しい石灰岩の断崖が続く。カシスの港からは、フランスで最も高い断崖であるカナイユ岬を望むことができる。

プロヴァンスの古い格言にて、「パリを見たがカシスを見ていない者は、何も見ていないに等しい」と言われるほどに風光明媚な場所で、多くの観光客が訪れる。
海辺にあるカシスには、新鮮な魚介類が毎朝水揚げされる。プロヴァンスの地方料理であるブイヤベースも、こうした海の恩恵から生まれたもので、カシスの家庭やレストランで毎日楽しまれる。そしてブイヤベースに合うと言えば、カシス産の白ワインと言われるほど、カシス産の白ワインはブイヤベースとの相性が良いと称されている。

なお日本では当然のように「カシス」と表記されるが、現地では「カシ」または「カッシー」と発音されるので、注意が必要だ。また、カクテル等に使われるクレーム・ド・カシスについてはカシス=黒すぐりを使っており、ブルゴーニュ地方で多く作られる。

Chef's Top 10, Bouillaibaisse

カシスの代表的なワイン

カシス/ドメーヌ・ド・ラ・フェルム・ブランシュ
カシス・ブラン・ド・ブラン/ドメーヌ・デュ・パテルネル
カシス・ブラン/クロ・サント・マグドレーヌ

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