トゥーニベルク

トゥーニベルクワインの特徴とは

   

トゥーニベルクの気候・風土

トゥーニベルクは、ドイツ南部・バーデン地方のワイン生産地だ。南北に流れるライン川西岸の地域が該当する。近隣には同じくワイン生産で有名なカイザーシュトゥールがあり、両地域が同一区分としてまとめて扱われることもある。

土壌は粘土質の黄土層で、傾斜面に沿ってぶどう畑が展開されている。国土全体が高緯度にあるドイツ国内でも比較的日照時間が多く、土中の豊富なミネラルと日光がぶどうに香り高い味わいを与える。

栽培されるぶどうは、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)やグラウブルグンダー(ピノ・グリ)、ヴァイサーブルグンダー(ピノ・ブラン)など。

トゥーニベルクのワインの特徴

近隣のカイザーシュトゥールとともに、シュペートブルグンダー種による赤ワインの産地としてよく知られている。ベルヒャー醸造所のものが特に有名だ。

プラムやジャムのような甘いアロマを有し、果実味とタンニン味のバランスが取れた力強いワインとなっている。熟成にはバリック(小樽)が使われている。

また赤ワインだけでなく、ヴァイサーブルグンダー種による白ワインでも高い評価を獲得している。

トゥーニベルクでは、メルディンゲンやムンツィンガーなどの村も有名だ。これらの村や畑を統括しているのはカルクベデレ醸造所だ。氷結ぶどうを用いたアイスヴァインもつくられている。

エピソード

トゥールベルクは、ワイン以外にもシュパーゲル(白アスパラガス)の産地としても有名だ。旬の時期は4月~6月の春頃で、特に4月には白ワインとともにこの地の食卓を飾る。

ドイツにしては気候が温暖で、また白ワインが主なドイツにおいて高品質の赤ワインを産み出すことから、カイザーシュトゥールやトゥーニベルクは「ドイツのトスカーナ」とも呼ばれる。

トゥーニベルクの代表的なワイン

バーデン・シュペートブルグンダー クーベーアー トロッケン / ベルヒャー
ヤェヒティンガー・シュタインクルーベ・ヴァイサーブルグンダー・カビネット・トロッケン / ベルヒャー
ピノ・グリ / カルクベデレ
シュペートブルグンダー アルト・レーベン / カルクベデレ
シュペートブルグンダー アイスヴァイン / カルクベデレ
ヴァイサーブルグンダー カヴィネット / カルクベデレ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で