タラゴナ

タラゴナワインの特徴とは

   

タラゴナの気候・風土

タラゴナは、スペイン北東部・カタルーニャ地方のワイン生産地だ。

この地域は、エブロ川流域に広がるタラゴナ・カンポと、標高の高い丘陵地帯にあるリベーラ・デブラの2つに分けられる。ぶどう畑の標高はタラゴナ・カンポが200m、リベーラ・デブラでは400m前後。土壌はタラゴナ・カンポでは花崗岩、リベーラ・デブラではエブロ川に由来する石灰質の堆積土壌となる。

また、気候も2つの地域でまったく異なる。海の近くにあるタラゴナ・カンポは地中海性気候で、年中通して気温が高い。一方のリベーラ・デブラは暖気が山に阻まれるため、夏季と冬季の気温差が激しい。

栽培されるぶどう品種は黒ぶどうが多い。テンプラニーリョ種やガルナチャ・カリニェナ種のほか、カベルネ・ソーヴィニヨン種やメルロー種などのフランス品種も混醸用に栽培される。

タラゴナのワインの特徴

生産範囲が広域に及ぶため、様々なワインがつくられる。中でもテンプラニーリョ種単一の赤ワインが多く、全体の半分弱を占める。その他にはカベルネ・ソーヴィニヨン種やメルロー種の混醸によるもの、もしくは単一品種によるものが続く。早飲みタイプのワインも多い。シャルドネ種による白ワインもつくられるが、あまり割合は多くない。

タラゴナの有力な生産者として、デ・ムジェルが挙げられる。ワイン専門誌「ペニン・ガイド」において、コストパフォーマンスの良さが高く評価されている。

エピソード

バルセロナから電車で1時間ほどのタラゴナの町は、観光地としても人気が高い。

かつてローマ帝国がスペインを占領した際に拠点とした町であるため、ローマ帝国時代につくられた円形の決闘場や、巨大な水道橋がある。これらは世界遺産にも登録されている。

また、その温暖な気候から海水浴場としても人気がある。

タラゴナの代表的なワイン

・セラー・ラ・ボリドーラ・G
・セラー・デ・カプカネス・カブリダ
・ホアン・ダングエラ・フィンカ・ラルガータ
・セラー・デ・カプカネス・バル・デル・カラス
・ヴィーニャ・ソリマール・ティント クリアンサ タラゴナ 2005 / デ・ムジェル

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