ツヴァイゲルト

ツヴァイゲルトとは――味の特徴、おすすめワイン、主な産地をチェック

   

ツヴァイゲルトの意味/品種

ツヴァイゲルト(Zweigelt)とは、オーストリア原産の赤ワイン用ブドウ品種。比較的寒冷な地域でも栽培可能な品種で、オーストリアで最も広く栽培される赤ワイン用品種。日本でも東北以北で栽培されている。
1922年にクロスターノイブルグにおいてフリッツ・ツヴァイゲルト博士により開発された新品種で、ブラウフレンキッシュとサン・ローランの交配種である。耐寒性に優れ、比較的新しいながらオーストリアにおける最も普遍的な品種になっており、特にカルヌントゥムとノイジードラーゼー周辺で良質のワインが造られている。

Weingarten rund um Bad Radkersburg in der Südsteiermark

ツヴァイゲルトの特徴

この品種から造られるワインはやや紫がかった赤色をしており、タンニンの強いワインとなる。
各種のベリー、そして控えめなスパイスの、際立ってフルーティな香りが特徴。十分に熟成するとサワーチェリーの風味を持つワインとなる。木樽での熟成をしない早飲み用の若々しいワインもあれば、小オーク樽で熟成される傑出した高級ワインまで幅広いスタイルを生み出す。

Austrian Cherry (Zweigelt von 2012 aus Niederösterreich)

ツヴァイゲルトの主な産地

ツヴァイゲルトはカナダのオンタリオ州ナイアガラ半島やブリティッシュコロンビア州で栽培されている。ハンガリーやチェコでも小規模ながら栽培されている。
チェコではツヴァイゲルトレーベと呼ばれ、この品種の栽培は全体の赤ワイン用ブドウ品種の栽培のうち3番目に多く、全体のワイン用ブドウ耕作地の4.7%を占める。スロバキアではこの種はおよそのワイン生産地で栽培されている。2010年以降はベルギーやポーランドでの栽培も開始された。

Deep-Fried Turkey and Zweigelt

日本でも寒冷な地区で栽培されている。北海道の十勝ワイン、小樽ワイン、岩手県花巻市のエーデルワインなどの寒冷なワイン産地で栽培されている。「ツヴァイゲルトレーベ」や「ブラウアー・ツヴァイゲルト」とも呼ばれる。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で