アルザス・グラン・クリュの気候・風土
アルザスで製造されるワインの中でも、日照・土壌などの面で特に優れた畑からつくられたワインにだけ与えられるAOCがアルザス・グラン・クリュ。アルザスで生産されるワインのうち、ぶどうの収量、栽培規定、天然アルコール度などの厳しい条件をクリアしたわずか3~4%だけが「アルザス・グラン・クリュ」を名乗ることが許される。
“2010 05 24Westhalten” by Florival fr – Own work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.
アルザス・グラン・クリュは51の小地区によって構成され、その51地区すべてが独立したAOCとして認可を受け、ワインラベルには生産元の地区名、使用しているぶどう品種名を記すことが義務づけられている。
アルザス・グラン・クリュのワインの特徴
アルザス・グラン・クリュのワインは、リースリング、ミュスカ、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリといったぶどう品種の中から1品種だけを使用して醸造される。ブドウ本来の風味と味わいがよく引き立ち、個性豊かなワインが生まれる。
アルザス・グラン・クリュは白ワインの生産で有名だが、前述のとおり、その性格は品種により異なる。甘口から辛口まで豊富なラインアップがそろっている。
エピソード
アルザス地方は、フランスとドイツの国境付近に広がる地帯。近隣には1000m級の山々が連なるヴォージュ山地、グランバロン山地などが見渡せる。
アルザス地方でワインといえば、アルザス・ワイン街道が思い出される。マルレンヘイムからミュールーズまで約170kmにわたり、その間に点在する各ワイン産地を結ぶ街道で、四季折々の美しい風景を楽しむことができる。アルザス・ワイン街道にある村のいくつかは、フランスで最も美しい村と称賛されることもあるほどだ。
アルザス・グラン・クリュの代表的なワイン
アルザス・グラン・グリュ・リースリング・スピーゲル白
アルザス・リースリング・キュヴェ・フレデリック・エミール
アルザス・グラン・グリュ・ゲヴェルツトラミネール・アルテンベルグ・ド・ベルグビーデン・ドメーヌ・ローラン・シュミット白
レオン・マンバック・アルザス・グラングリュ・フランクシュタイン・リースリング