ウムシュタット

ウムシュタットワインの特徴とは

   

ウムシュタットの気候・風土

ウムシュタットは、ハイデルベルク北部にあるワイン生産地域ヘシッシェ・ベルクシュトラーセ地方北部にあたるベライヒ(生産地区)。南北に流れるライン川を挟んでラインヘッセン地域と隣接した位置にある。

オーデンヴァルト山地北部の丘陵地にあたる場所で、グロース=ウムシュタット、ディーツェンバッハ、ロスドルフ、ブレンスバッハなどの村が栽培地とされている。

ぶどう畑は山の斜面に造られており、土壌は主に斑岩を含む黄土層からなる。

また「春の園」とも称される温暖な気候で日照時間が長い。ぶどう栽培に重要とされる日照量を十分に確保することができ、栽培に適した土地となっている。

ウムシュタットのワインの特徴

ウムシュタットでは、主にリースリング種が栽培されている。他にはシルヴァーナー種、ミュラー・トゥルガウ種、グラウブルグンダー種などの白ぶどう品種、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)種、ポルトギーザー種などの赤ぶどう品種が栽培されている。

これらの品種により、香り高く厚みがあり爽やかな果実味と味のあるワインがつくられる。

この地区のワイン生産量はドイツ全体の0.5%にも満たず、非常に少ない。ヘシッシェ・ベルクシュトラーセ地方はドイツで2番目に生産量が少ない産地とされている。つくられるワインのほとんどは地元で消費されるため、ドイツ国外ではあまり知られていない。

エピソード

ウムシュタット地区は、985年には既にぶどう栽培が行われていたという古い産地で、この付近の地域は「オーデンヴァルトのぶどう島」と呼ばれることもあるという。グロース=ウムシュタットの村ではワイン祭りが伝統的に行われており、毎年9月15日を過ぎた次の週末に開催されている。

ウムシュタットの代表的なワイン

シュタッヘルベルク・リースリング・ハルプトロッケン/オーデンヴァルト協同組合醸造所
ウムシュタッター・ミュラー・トゥルガウ・トロッケン/オーデンヴァルト協同組合醸造所
ウムシュタッター・シルヴァーナー・トロッケン/オーデンヴァルト協同組合醸造所
ウムシュタッター・リースリング・トロッケン/オーデンヴァルト協同組合醸造所
ウムシュタッター・シュタッケルベルグ・リースリング・クーベーアー・トロッケン/ローミューレ醸造所

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で