特徴・ポイント
ドミナス・エステート（DOMINUS ESTATE）は、カリフォルニアのナパ・バレーに属するヨントヴィルのワイナリー。生産するワインは、ドミナスとナパヌックの2種類のみで、ドミナスはパーカーポイントで満点を獲得したことがあるワインだ。高級カリフォルニアワインの代名詞と評されるオーパス・ワンに勝るとも劣らないと評され、近年のパーカーポイントはドミナスの方が高評価を得ている。
ワインづくりのこだわり
ドミナスは、カリフォルニアで初めてぶどう栽培から瓶詰めまでを一貫して行っているワイナリーだ。オーナーのムエックス氏は、エレガントで複雑な味わいを持つワインをつくるために、徹底した畑の管理を行うボルドー式の栽培技術を取り入れている。
代表的なワイン
ドミナス
ドミナスは、歴史あるナパヌック・ヴィンヤードのぶどうからつくられる赤ワイン。ナパの特徴とボルドーのスタイルが調和した、エレガントで優雅なワインと評される。ファーストリリースは1983年。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体とし、プティ・ヴェルドやカベルネ・フランをブレンドしている。年間生産量は、6000~8000ケース。タンニンが非常に滑らかで、チェリーやベリーの赤系果実の香りが豊かなエレガントで柔らかいワインだ。
ナパヌック
ナパヌックは、ドミナスのエレガントさを受け継ぎながらも、若いうちから手軽に楽しめるようにとつくられたワイン。ドミナス同様カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、プティ・ヴェルドなどをブレンドしている。手摘みで収穫したぶどうから張りのある完熟した果実だけを選別して使用している。まろやかなタンニンと、ブラックチェリーやベリー系の果実味が調和した濃厚な味わいだ。
ワイナリーの歴史
ドミナス・エステートは、1981年にカリフォルニアのヨントヴィルに設立された。フランス、ボルドー地方の有名なワイン商ジャン・ピエール・ムエックス氏の次男であるクリスチャン・ムエックス氏が、ナパで最古と言われる優良畑「ナパヌック・ヴィンヤード」に惚れ込み、ナパのワイン生産者「イングルヌック」とのジョイントベンチャーとして設立したのが始まりだ。
クリスチャン・ムエックス氏は、ナパのテロワールを大切にしたうえで、ボルドーの技術を取り入れ、それまでのカリフォルニアワインとは異なる、繊細でエレガントなワインを産み出している。1995年からは、クリスチャン・ムエックス氏が単独で所有している。
